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世の中広し。自分の考えだけが正解にあらず議論でけんかをしないために− 実りある話へのワンポイント − |
メーリングリストに参加している人は、生活環境や生い立ち、物事の考え方、価値観が多様です。しかし、私たちは日頃の生活において自分と似た境遇の人同士の集団にいるせいか、自分と考えの異なる人と話をする機会に恵まれていません。しかも、議論や意見を述べるといった体験も乏しく、自分と考えの違う意見を読んだり、人から反論されたりするとついその人を偏見視したり否定的なとらえかたをしがちです。そして、自分がイメージする一種のマニュアルのような模範と外れているものは間違っているといった、枠にはまった考えを無意識にもっていたりします。メーリングリストに参加していると、多かれ少なかれ人の意見や主張に感情的なものがこみ上げてしまうときがあります。議論になれば、つい相手の意見を尊重できず非礼な態度を見せてしまい、それがもとで議論から口論、エスカレートすれば罵声のけなし合いといった不毛な言い争いへと発展しては後味の悪い結末を迎えてしまいます。
● 議論を交わす際の注意
人に自分の意見を伝えたい、あるいは主張を述べようとするときは以下のことを考慮してまとめるよう試みます。
たとえば、たばこの話を持ち出したとします。そのとき
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「俺はタバコが嫌いだ!」 |
そこで、
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「俺はたばこが嫌い。というのはあのけむりとヤニのにおいがなかなかとれなくて、なじめないんだ」 |
ところが、
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「俺はタバコが嫌い。この際だから喫煙コーナーなんて撤廃しちゃえ!」 |
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「月に一度禁煙推進デーを作って、この日は喫煙コーナーもおやすみ。たばこから足を洗いたい人はいいチャンスかも?」 |
あまりよい例ではありませんが、反論をする余裕はありますので議論の展開ができます。
最悪なのは
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「たばこを吸う人ってろくな奴がいないよな」 (あくまでも例ですので、誤解しないでね) |
もう少し例を出しますと
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「(お金持ちや頭の出来のよいといった表現をわざと皮肉めかせて)俺はあなたみたいに○○○ではないので、・・・」 |
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「バカな私でもわかるように教えてください」 |
文章でののやり取りは、人と対面しての議論よりも誤解と精神的な不快感が大きくなります。場合によっては夜も眠れないというときもあります。(ちなみに経験したことがありますが、立腹感が日常生活での出来事で生じるときよりも数倍大きいです)
いざ、自分の意見を議論としてもちかけるのはなかなか難しいものです。それがゆえに、反対意見をもつ人や読んでいる人への配慮も忘れないように話を進めていってください。
