3歳児の男の子で、遊びの際自分の思い通りにならないとすぐに怒ってしまう子がいました。預かり保育なので異年齢の子ども達が集まっているわけですが、4歳児の男の子で、やはり自分の思い通りにしたい子がいて、その3歳児とのトラブルがよくありました。そのトラブルについては、その都度対応していたのですが、ある日、3歳児の方がおもちゃを貸してくれないということから、その4歳児が「○○君(3歳児)とはもう遊んであげない!」と違う3歳児の男の子を巻き込んで言うようになりました。私は助手の立場ですし、先生がその場にいたので「先生が何か言ってくれるだろう。」と思い何も言わなかったのですが、先生もその3歳児のわがままぶりが気になっていたらしく(4歳児の方も負けず劣らずだと思うのですが・・)「見守る」に徹していました。しかし、その言葉が発せられたのは、先生の目の前で、先生の顔をうかがってのものでした。先生はその3歳児に「どうする?」といった感じでみんなにきずかれない所で話したり、「もう遊んであげない!」と言われている3歳児に「どうしようか・・」というような表情を投げかけていましたが、その3歳児が謝ることはありませんでした。(でも、さんざん「もう遊んであげない!」と言われている中で、誤るのって至難のわざですよね。)それから4〜5時間近くそんな状態(「○○君とはもう遊ばない!」)が続きました。

私はこのままだと、この4歳児達が平気で「○○君とは遊ばない!」と言うようになってしまうと思ったのと、預かり保育には男の子が少ない為、言われている3歳児の逃げ場がなく、長時間こんな状態が続いて「○○君追い詰められすぎなんじゃ」と思い、3歳児に「先生あそぼ。」と言われたので遊んでしまったんです。その後、先生に「せっかく○○くんが自分のしていることを考えるチャンスだったのに、先生があの時遊んでしまったことで、友達がいなくても大丈夫になってしまったり、なんで自分があんなふうに言われたか分らないままになってしまったと思うんだよね。チャンスが無になってしまった。」と言われました。その時、「なんて余計なことをしてしまったんだろう。○○君の成長のチャンスを奪ってしまった・・」とすごく落ち込みました。でも、その後も「○○君とはもう遊ばないよねー!」と言う声は頻繁に聞かれています。その3歳児のお母さんからは「××君(4歳児)とよく遊んでるみたいですね。最近よく幼稚園であった事を話してくれるんです。でも××君に怒られるみたいで、××君にまた怒られちゃったってよく言ってます。」という話を聞きました。最近の3歳児の様子を見ると、自分の思ったとおりに遊びが進まなくても怒り出す事はなくなりました。でも、その3歳児が遊びの輪に入り何かしようとすると、4歳児がそれを制してしまい、3歳児がつまらなそうな顔でいること多いんです。私はその遊びの輪に入り、3歳児を輪に入れみんなで遊べるよう、遊びを通して誘導するのですが、4歳児の厳しい言葉で3歳児はだんだん輪から遠ざかりつつあります。

助手ということもあり、しきりに4歳児には注意をするのですが、バカにされているのか聞いてもらえません。私は、子どもと大人は違うにしろ、やってはいけないことというのは同じだと思うんです。大人の世界でも、「この人嫌だなー。」と思っても口に出して「あなたとはもう遊びません。」とみんなでいうことはしないじゃないですか。それってイジメだと思うし。子どもはそれが分らないから、大人はそれを教えるべきだと思うんです。最近、預かりのクラスでは人のあげあしをとるような嫌な空気が流れ、どうしたらみんながやさしい気持ちをもてるようになるだろうかということについても悩んでいます。(悩んだところで、助手の私に何が出来ると言うわけではないのですが・・)この3歳児、4歳児への対応と、子どもがやさしい気持ちを持てるようになるような保育方法について、よろしければアドバイスお願いします。

立場的にむずかしいですね。

3歳児と4歳児という発達段階の違いも又難しい所ですね。

3歳児の子は、4歳の子に厳しい言葉を浴びせられたりして、今までの自分の行動などを反省しているような様子ですか?輪に入ろうとして拒否されつまらなさそうな顔をするということなので、きっと淋しい気持ちもあるでしょうね。この機会に「どうして拒否されるようになってしまったか?」ということを一緒に考えてみるのがいいのでは?と思うのですが。それによって自分の行動や言動の反省もできると思いますし、人と付き合っていく方法も彼なりに探すことができるかもしれません。

4歳児の子供たちのエスカレートしていく行動や言動は食い止めていかなくてはなりませんね。

社会の中で「仲間外れ」になることがどんなに辛いことか・・・どのように他人を許容し受け入れていくか・・・もちろん、ひとつ年が下であるのだからそういうことにたいしての思いやりなども示していかなくてはいけませんよね。歳が下だから許されるとか、歳が上だから許されないとかそういうことではなくて、幼ければそれだけ表現力も乏しく、どうしても勝手な行動に出たり、手が出たりしてしまいますよね。そのようなところを理解していく・・・ということも教えていかなくてはならないところだと思います。自分たちだってそういう時代を通ってきているのですから。

どうしてもこの時期の子供は「自己中心的」といわれますね。

色々な経験を踏んで成長していくわけですから、このような出来事を大人が排除してしまうのはどうかと思いますが、大人が少なからず関わって良い方向へと導いてあげることはとても大切なことですよね。優しい気持ちを持つ=相手の立場に立つ・相手の気持ちを理解するという事から始まるのではないでしょうか?何かことが起きたときにはその場で、ゆっくり子供たちとその辺のことについて話し合ってみるといいですね。自分が相手の立場だったらどんな気持ちか???繰り返し、繰り返し伝えていくことによって身に付いていくと思います。その場限りのことばがけだけではどうにもなりませんものね。子供だって「意地悪な子供」よりも「優しい子供」になりたいに決まっていますもの。