私は、今年就職活動(求人も徐々に増えてきました)の女子です。

幼稚園の先生になりたくて、今まで勉強してきました。でも、理想とは違うと勉強するうちに思い始めました。楽しいばかりではなく、幼稚園教諭としての責任や大変さ等を、実習園などで、垣間見たからです。
1年目から担任なんて、私にできるのかなとか、ほんとに保育者になっていいんだろうか・・・と最近毎日考えます。
実習日誌を読み返すと、子どもたちや、先生方、また楽しかった日々を思い出して、先生になりたい気持ちがふくらみます。この気持ちを忘れずにいたいと思う反面、不安な気持ちも残っています。もしよろしければ、アドバイスお願いします。また、1年目どのように過ごされたか、保育の内容・形態等教えていただけると嬉しいです。

実習も終わり、いよいよ就職活動ですね。実習を終えると、色々な思いが心の中を駆け巡りますよね。絶対になるんだと思っていた人が自信をなくしたり、絶対にならないと決めていた人が魅力に取りつかれたり・・・でも、そういう人全てが、多かれ少なかれみんな不安を持ちながら就職していくんだと思います。

私も、同じ大学から3人入ったのですが、私以外は、二人ともそこの幼稚園の実習生でした。その中での緊張感といったら大変なものでした。でも、1年、2年と経っていくうちに本当に自分の保育が見えてきて、結局3人の中で一番長く勤めたのは私でした。ラッキーなことに園長先生にも大変かわいがっていただきました。

幼稚園の一番大変なところは、生身の人間、それもまだまだ未分化の子供を預かるということです。先生の言葉ひとつでその子のこれからを左右してしまうことだってあると思います。でも、先生だって人間です。完全な人なんていません。そんな先生だったら、子供だって楽しくないし、息が詰まってしまうと思いませんか?幼稚園の先生は教えていくというより、子供と一緒に遊び共感しあっていく中で、楽しいこと、びっくりしたこと、いけないことなどを子供と共に学びあってお互いを高めていくことが重要な責務だと考えます。

また幼稚園には、色々な人間関係があります。まず、子供との人間関係、同僚、先輩・経営者、父兄、他の幼稚園の先生など。結構大変ですよね。でもそこで一番大切なのは、一生懸命ということではないでしょうか?何でも一生懸命やっていれば、周りも認めてくれますよね。新任の時にはやはり先輩方にも迷惑をかけてしまうことが多いですね。でも、それにめげずに、何事にも積極的に取り組むことが大切ですね。
分からないところは、素直に先輩方に教えを請い、新任として出来ること(率先して片付けをしたり、準備をしたりなど)を自分で見つけてどんどん実践していくことが大切ですね。その幼稚園によっても、色々なやり方があるとは思いますが・・・

何しろ本当の意味で自分の保育が見えてくるのは3、4年経ってからでしょうか?

でも、毎年関わる子供が違うわけですから、いつになってもこれでO.Kということはないのかもしれません。だからこそやりがいはあります。もちろん1年目は、右も左も分からず大変なことは確かです。
毎日の保育のことはもちろん、学級経営、子供たちへの気配り、壁面装飾などの製作、教材研究、年間の行事などなど・・・
私も初めはくたくたで、それでも壁面装飾づくりに時間がかかって深夜まで・・・なんていう夜はよくありました。でも不思議と、何年か経つと手を入れるところ手を抜くところが分かってきて、余裕が出てくるものです。

私は新任の時、年長の担任でした。そういう意味では彼らの方が1年長く経験があるので何かと教えてもらうことがあったように思います。でも時々「年中の時はこうだったよ。」とか、「○○せんせいはこうやってたよ。」など、指摘を受けて傷ついたこともありました。でも、それも最初の1ヶ月くらいのことです。そのうち僕の先生、私の先生という意識がでてきてクラスの輪が出来てきます。

実習の時、一日実習などでなかなか反応してくれなかったり、収拾がつかなくなったりしたことがあるかもしれませんが、担任になると、自分なりに毎日の積み重ねが出来るのでそんなに困ることもないかも知れません。何しろ、新任の先生のクラスは落ち着きがないものです。最初からうまくいくなんてありませんよ。私もきっと初めの何年かのクラスの子供に対しては、ずいぶん迷惑をかけたのではないでしょうか。子供には申し訳のないような気がしますが、みんなそうやって素敵な先生になっていくんです。子供たちが私達を育ててくれるんです。

幼稚園に入ると、先輩達がみんな偉大な人に見えると思いますが、その先輩達も必ず同じ道を歩んできているはずなんですから自信をもって頑張ってみてはいかがですか?

その新任の時に受け持った子供は、もう高校2年生ですが何人かの子供とまだ連絡を取っています。将来のことなどを相談されることもあります。高校生になってまで、「先生、先生」って来てくれるなんて、本当にこの上ない素敵な職業ですよ。
------------------------------------------------------------------実習日誌を読み返すと、子どもたちや、先生方、また楽しかった日々を思い出して、先生になりたい気持ちがふくらみます。この気持ちを忘れずにいたいと思う------------------------------------------------------------------本当にこの気持ちさえあればこの先も頑張っていけると思います。とてもよい実習をされたようですから。何も悩まないで先生になってしまうより、こうやって悩んでいるということは、真剣に幼稚園教諭という仕事に向きあおうとしている証拠ですよね。絶対に頑張っていける方だと思います。

保育については、うちの幼稚園のことになりますが・・・

学年ごとに月案をもとに週案を立てていきます。行事も多いですからね。学年での活動もありますし、クラスごとの活動でも学年で決まってくる活動があります。たとえば、この時期に絵の具の自由画を入れようとか、小箱製作をしようとか、運動会に向けておゆうぎの練習をしようなどなど。その中で、あいている日に自分独自の保育を入れていくような感じでしたね。保育自体は、他のクラスとの兼ね合いを考えながら、その時期の子供たち、季節的なもの、経験させたいものなどを軸に考えていきましたね。
初めは、「こういうものをやってみたいんですが、どうですか?」と、先輩の先生に聞いてみるのもいいかも知れませんね。その幼稚園のカラーや、やり方もありますから。
1年目で一番大切なことは、「周りに目を向けること」ですね。どうしても、自分ばかりになってしまいがちです。アンテナを張り巡らせてよく周りの状況を見て、行動するようにしましょう。