私のクラスに少々手のかかる子がいます。

一つのことに集中してしまうと、私の声でさえもまったく耳に入りません。また、気に食わないことがあると、すぐに手が出てしまい、相手を傷付けてしまいます。
お友達の間で、あの子は悪い子というイメージができてしまっています。保護者との連絡も密に行っていますが・・・。私は新人教諭です。何か良いアドバイスを待ってます。

子供の様子はどうですか?

どうしても手のかかる子供に時間をとられてしまいがちですよね。それも新任の時は誰しもがそうです。少し年数を経てくると、少しぐらいはみ出していても自然に取り込んでいきながら、全体をうまくまとめることが出来るようになるんですけどね。

私は新任の時、年長児を受け持ったのですが、年中の時から”いたずらっ子”で通っていた子供の担任になりました。特に新任が年長児を持つと、子供になめられてしまうところがあるんですよね。(ちょっと嫌ないい方ですけど)
そんな中で、何か学年で集まる時など、その子がはみ出さないようにちゃんとまとめていかなきゃ・・・という思いが強く、強すぎて、かえってクラス全体が浮足立ってしまうことがしょっちゅうでした。(隣のベテランのこわーーーい先生が来て怒ってくれたりしましたが。)
でもそうすると、おっしゃっている通り、みんなに”その子は悪い子”という印象が植えつけられてしまうので、ちょっと嫌な瞬間でした。

5年目に持った子供は、新任の時の子よりも、色々な意味で難しい子供でした。注意してもすぐに忘れてしまい、又同じことを言うようになって、一日中怒っているようで、自分がいやになったときがありました。怒らないようにしようと思っても、お友達を傷つけてしまうようなことがあれば、そうもいかないですよね。

私はさんざん悩んだあげく、やっぱり担任との信頼関係と、お友達との楽しい関係が一番だと思い、怒ったり注意したりする関わりになりがちなその子と、多くあそんだり、話をしたり、お友達を誘って集団であそんだりするようにしました。 子供たちも、とてもひょうきんで楽しいその子の本質が分かってきて、いたずらしたり、喧嘩したりしても、被害者的な印象をもたなくなっていったような気がします。

そのお子さんの集中している事って何か分からないけれど、先生がその子のそういうものに入っていってみたらいいかも知れませんね。

お友達を傷つけることに対しては、厳しく話をしたほうがいいですね。自分がその立場だったらどんなに痛いかということを分からせることが大切です。まだきっと自己中心的なところが多分にあるんでしょうね。自分が集団の中に居ること、そこでのルールを根気よく伝えていかなくてはいけないかもしれませんね。後は、普段、その子のいい面を沢山見つけてあげてほめてあげることですね。他の子供の前でも取り上げてあげてほめてみると、「そんないいところもあるんだ。」と周りの子供も意識を新たにするかもしれません。

私が五年目に受け持った子供は、結局卒園式の練習でもお友達を足を出して引っ掛けたり、マイクをもって話している先生に後ろから飛び付いていったり・・・と、いたずらはあまり改善されませんでしたが・・・
最後の最後に「年長らしく卒園式にも出られなそうだから、年中さんに入ってもう一年やり直そう!」と年長全員の先生からいわれ、年中のクラスに預けたほどでした。でもまあ、ほんの少しの時間で、その子の生まれ持った性格や、今まで培われてきたものをそう簡単には変えられるはずもないですものね・・・

今年の秋、その子が小学校最後の運動会なので、小学校に見に行きました。そうしたら、応援団長をとても頑張ってやっていました。その勇姿を見たら泣けてきてしまって・・・自分で立候補して、休み時間も返上して頑張ったそうです。

一緒に写真を撮るときは恥ずかしがっていましたが、お母さん曰く、「先生が来てくれるのを楽しみにしてたんですよ。」との事・・・本当に嬉しかったです。

的外れな話があったらごめんなさい。誠意をもって接していればそれが本当に小さいことでも、いい形で返ってくると思います。焦らずに、少しずつ頑張って下さいね。