今年の春から保育園の保母さんになりました。でも、すごく悩んでいます。わたしは4歳児の担任となりましたが、みんなが言うことを聞かないのが悩みの1つなのです。
赤ちゃんのようになる子供や、かまってほしいと思うのでしょうが、おもちゃなどでたたいてくる子供、朝「おはよう」と言えない子供、お昼寝の時間に「一緒に寝て」って言えなくて黙って保母のほうをじっと見つめてる子供、妹ばかりをかまっているせいかすごく甘えたがってる子供、だっこすると硬直する子供などがいるのですが・・・
保護者の方などに話をして家での子供の接し方など話をするのですが、大半は保護者の方には解ってもらっていないと思います。保育園の先輩にこうした子供を放っておけない。こうした子供を見るのはつらいと相談したのですが、今は4月から働いてまだ経験が浅いので流したほうがいい、一人で考えても答えは出ないとアドバイスをもらいました。しかし、その流れに流されるのは難しく、すごく一人で考えてしまうのです。すみませんがもしよければアドバイスください。真剣に悩んでいます。

まず言えるのは、まだ4月が始まったばかりということです。

答えを出すには早いですよね。子どもについてもこの時点で「こういう子」と決めてしまうのは・・・と思います。
先生はこの4月に保母さんになられたわけですが、もうすっかり慣れましたか?周りの先生方との関係だってまだまだぎこちないと思います。大人ですらそうなのですから、新しいクラス、新しい担任・・・子どもなら尚更だと思いませんか?

私は8年幼稚園の仕事をしましたが、毎年が新しい発見の年でした。もう慣れた・・・と感じたことはありませんでした。
8年間経験しても、子どもはいうことを聞きません。1年1年話術や子どもの興味を引くものなど、勉強していきますし、慣れてもきますから1年目よりは2年目、2年目よりは3年目・・・というように少しは前進していたのでしょうが、子どもは毎年違いますし・・・
この時期ではまだまだ担任との信頼関係も出来ていませんから、悪い言い方をすれば「戦争のような状態」という感じではないでしょうか?話は聞かない、自分勝手なことをやっている、部屋を勝手に出ていく子がいる、おしっこを漏らしてしまう、自分の持ち物さえも片付けられない・・・などなど。
でもこれは当たり前の状態と言っていいと思います。

私は4歳児を担任するときには、いつも、「まだ生まれて4年しか経っていないんだ」と言いきかせるようにしていました。前の年に5歳児を担任していたりすると、一年の差に驚かされるからです。何にも出来ないことに憤りを覚えたりしてしまうことがありそうだったからです。とはいっても私は4歳児の保育は好きでしたけれど。
「いうことを聞かせよう」とするよりも、「何をやってあげたら、どう話したら、聞いてくれるかな?」と考えたり、教材研究をするほうが大切なのではないでしょうか?
1年目の先生のいい所は無我夢中に頑張っているところ。話を聞いていなくても一生懸命に聞いてくれるように努力をしたり、優しく接してくれたり、一緒になって身体を使って遊んでくれることを父兄も期待していると思います。ベテランの保育者のようにそつなくは出来ないけれど、若いからこそ出来ることって沢山あると思います。

子供たちもまだ不安でいっぱいなんですよ。

甘えてくる子供は思いきり甘えさせてあげたらどうですか?甘えることで安心感を得て、お友達との遊びに入っていけるようになるかも知れません。甘えさせてあげる中でもお友達や、遊びに興味を持たせてあげられるように配慮することが大切ですよね。叩いてくる子は自分に気づいてほしいと誇示しているんですね。先生が大好きなんですよ。もので叩くことはいけない事ですから、子どもの目の高さになってゆっくり話してあげることが大切だと思います。
「おはよう」が言えない子はまだまだ緊張が解けていないんですね。性格的におとなしい子はなかなか心を開いてくれないときもあります。だからといって、先生が敬遠してしまったら・・・どんどん先生の方から子供の中へ入っていくようにして、そういう子にはもっともっと言葉をかけてあげることが必要です。
「一緒に寝て」といえずにいる子も、甘えたい子も、抱っこすると硬直してしまう子も同じです。

30人いれば30個の性格や個性があるわけですからなかなかこちらが思っているようにはならないものです。それをどうやってクラスのまとまりを高めていくかですよね。
その時期の子供たちに一番大切なのは「遊び」ですよね。子供たちと沢山遊んで沢山話す中で信頼関係を築き、楽しいクラスにしていって下さい。

4歳児はまだまだ保育者に依存しながらお友達関係を築いていきますからクラスの子供たちを思いっきりかわいがってあげて下さい。
それと、父兄に子供のそのような様子を相談するのはまだまだ早いと思います。
父兄もはじめての先生、お友達の中でやっていけるか?と不安を抱きながら登園させていると思います。この時期には、慣れないながらも「こんなふうに頑張っていますよ。」といい所を見てあげて、それを伝えていくことの方が大切だと思います。最初っから自分の子供の問題点を突き付けられたら、誰だっていい気はしないですよね。
これからの先生と父兄との信頼関係にも関わってくると思いますので、その点はよく考えて接したほうがいいと思います。

そのような心配な点を話すときにも、「○○ちゃんはいつも元気遊んでいますよ。」とか、「こんな遊びに夢中ですよ。」など父兄の方が安心するようなことを話してから、「園でこんなことがあるのですが、お家ではどうですか?」とソフトに聞いてあげるのがいいと思います。

これは私が子供を育ててはじめて思うことですが、園で預かっているお子さんは、本当に大事な一人ひとりなんです。お母さんが10ヶ月大変な思いをしてお腹で育て、出産し、おむつ、授乳、離乳食、生活習慣などなど、寝る時間もなく育児をし、あれまでに育てるんです。

どうしても今存在する子供の姿だけを見がちですが、そういうこれまでの成長がうしろだてにあるんだということを意識していると、きっと今までと違った見方ができるのではないかと思います。残念ながら私はそこまでなかなか意識できませんでしたが。
私は復職するつもりはいまのところありませんが、子育てを経験してからの保育も経験してみたいな。と思う今日このごろです。

ちょっと厳しいことを書いてしまったかも知れませんが、先生は始まったばかり・・・

又これから色々な悩みにぶつかるかもしれませんが、子供たちの笑顔を大切に頑張っていって下さい。
フレッシュな先生!応援しています。