たたらぶき【踏鞴吹き】
砂鉄・木炭を原料とし、たたらを用いて行う和鉄製錬法。古代以降わが国中国地方などで行われた。その製錬場をも鑪(たたら)と呼ぶ。粘土製の炉を用い、充分に高温に達した炉の中に、砂鉄と木炭を交互に層状に投入して玉鋼を採取していた。踏鞴ではその炉の下方から空気を吹き込むのだが、燃料が木炭であったため、高温を維持するのに踏鞴踏みは三昼夜ほど連続して践み続けなければならない重労働となった。

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