たたら【踏鞴】
(1)足で踏んで空気を吹き送る大きなふいご。地踏鞴。
(2)「たたらぶき」の略。

たたらしゅうだん【タタラ集団】
エボシ御前が率いる製鉄を生業とする集団。中国地方の深山に要塞のようなタタラ場を構え、たたらを用いて行う和鉄製錬を行なっている。タタラ踏みタタラ者牛飼い病者石火矢衆などで構成されている。

たたらば【タタラ場】
砂鉄・木炭を原料とし、たたらを用いて和鉄製錬を行なう巨大な製鉄場。映画『もののけ姫』に登場するタタラ場は、外観はイタリアのテヴェレ川上流にある城塞都市から、高殿の内部は小樽の鰊御殿をヒントに描かれている。金屋子神への信仰から、本来は女人禁制であった。

たたらぶき【踏鞴吹き】
砂鉄・木炭を原料とし、たたらを用いて行う和鉄製錬法。古代以降わが国中国地方などで行われた。その製錬場をも鑪(たたら)と呼ぶ。粘土製の炉を用い、充分に高温に達した炉の中に、砂鉄と木炭を交互に層状に投入して玉鋼を採取していた。踏鞴ではその炉の下方から空気を吹き込むのだが、燃料が木炭であったため、高温を維持するのに踏鞴踏みは三昼夜ほど連続して践み続けなければならない重労働となった。

たたらふみ【タタラ踏み】
エボシタタラ場に住み、たたら踏みを仕事とする。かつて金で買われ、虐げられた生活を送っていた女もいるが、エボシに引き取られ男女の区別なく仕事をしている。

たたらもの【タタラ者】
エボシタタラ場に住む製鉄集団。黒装束に身を包み、昼夜を問わず鉄を作り続けている。

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