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短歌会 フランシーヌの会
HAPPY TANKA BALLOON

9月20日〜 1998年



<日曜日>

宮●日曜日 夏の終りを 告げる空 窓開け放ち 日時計になり

山●夢の中ゆっくり息する朝9時の人影のない日曜の道

ひ●日曜日 遠く聞こえる 夢うつつ 竿やもの干し 石焼き芋と

黒●通学路 はしゃいで通い 今はただ 酸っぱさ抜けた 日曜散歩

泥■今月は 4回あった 日曜日 毎土朝まで 騒いで、なくなる

西●朝早く「妖怪人間」観、復た寝ぬ。酒呑みて後、復た復た寝ぬ



<すれちがい>

宮●秋の朝 壁と向合い すれちがい そうか君もか シューゾー・マツオカ

ひ●すれちがい香りひきつつ遠ざかる女の気配を果て無く想う

西●幸運なすれ違いは何処にや袖を振り振り小道を歩く

山●すれ違い気づかず今日もすれ違い きっと死ぬまで アラ!すれ違い



<秋刀魚> ひ●いつもなら愛想を知らぬこの猫が身をすり寄せる今日は秋刀魚か

西●郷愁の「秋刀魚」も「椿」も銀幕に残るのみなり平成二桁

宮●秋さりに 腸にがき 夕餉好し なにはともあれ 秋刀魚三昧

山●銀色の秋刀魚の肌を撫でてみる 空の青さが跡に残る



<裸足>

宮●雨あがり 靴をあたまに 載せ歩く アメンボゆずる 裸足の行く手

ひ●遥か来た道筋眺め一休み裸足になって語らう旅行き

西●復興の都市を裸足で駆け抜けたランナーがいた。その感触よ



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