MOURNING=服喪 at ユニオンスクエア
ユニオンスクエアはその名のとおり、まるで民族・宗教を超えた連帯(ユニオン)の中で大きな屋外チャペル、屋外メモリアルとなりました。あらゆる国籍、あらゆる民族、あらゆる宗教の、あらゆる言語で哀悼と平和の祈りが捧げられています。
何千人ものニューヨーク経済を支えるビジネスマンたちが死にました。テロリストにハイジャックされたユナイテッド航空とアメリカン航空の乗員・乗客も死にました。ジェット燃料の燃える高熱から逃げる人々を救助・誘導するために建物に飛び込んでいったニューヨーク市警察、ニューヨーク消防隊の警官、消防隊員も多く死にました。
自由・平等・博愛を理想に掲げる自由の女神像と目と鼻の先で、世界中からアメリカンドリームを夢見て海を渡ってきた多くの移民、難民、そして観光客も死にました。テロリストへの怒りより、永遠の別れに対する惜別の情、哀悼の意、悲しみが圧倒的に空気を支配しています。
RAISE THE SPIRIT=魂を高く掲げよう
魂を高く掲げよう。戦争ではなく、平和の魂を、愛の魂を高く掲げよう。
WAR IS NOT THE ANSWER=戦争は答えではない
戦争は解決策ではない。
ユニオンスクエアには多くの被災者の家族や友人たちが連日のように献花におとずれ、思い出のいっぱいつまった品物や写真をそこに捧げてゆきます。行方不明の人々の顔写真と見つけた人に連絡を乞う文面も多く見受けられました。ユニオンスクエアに行けば何かが判るかもしれない。そんな期待で訪れた人々の姿がいたいたしい・・・・
愛するものを奪われた人々が、戦争ではなく平和を、憎しみではなく愛を求めて祈る捧げものに触れて、「来てよかった。」と思いました。
戦争があまりにも安易に正当化されないように。以外にもこれが、被災地で強く感じた衝撃でした。
REBUILD=建て直そう!
創り直そう。またがんばろう。こんなことにはめげないぞ!愛するものの愛しい思い出に誓って・・・・・
Question/オクラホマの爆破はいったいどの国の仕業だ?
Answer/だれの仕業でもない。アメリカ人ではないけれど同じ人類のティモシーという男がやったことだ。そう、われわれは同じ「世界」に住んでいる。(しかし、テロリスト集団は違う
複雑な心境をものがたっている・・・・・
左上に写っているのは折鶴。ユニオンスクエアには千羽鶴が幾つもささげられていました。まるで、広島の「原爆の子の像」のような錯覚を覚えました。
≪被災地レポート≫
★3/PRAYERS=祈り(献花に訪れる人は絶えない)/このページです。
★5/ONE BLOC TO WTC=ワールドトレードセンターへ1区画
★7/WHITE HOUSE FAR AWAY=遠きホワイトハウス