甘辛コラム


vol.14  2001/10/28
10/28/2001 5:35 update

=K-NETWORK=


  K-NETWORK。
  この言葉は格闘技通を自負している方なら当の昔に知っている単語であろう。
  だがつい先日までは、あまり注目のされていなかった言葉である。
  具体的なルールや参加選手・団体が発表されていない段階では実感も沸かない故に、 当然と言えば当然だ。
  しかし26日に各サイトで発表された旗揚げイベントのメインカード発表により、 一躍脚光を浴びることになる―――「武蔵 vs 野地」

  
  これは日本の空手ファンはもとより、キックファン、K-1ファン、、、 いやアンチ打撃格闘技派の人たちにとっても「やってくれるぜ、 松井館長!( ̄ω ̄)b」と思わせるだけの響きを持つカードなのだ。      もちろん、他にも日本の 一流空手家、海外の強豪、 そしてキック世界王者まで参戦が内定 しており見所満載ではあるが、 この一つのカードだけもう少し掘り下げさせて欲しい。


  まずは武蔵。
  今のところ日本人の立ち技格闘技の中では(厳密にはK-1ルールでは)最強の実力者の ハズである。
  しかしその 武蔵に対する風当たりは あまりに強い
  いや、彼のファイトスタイル、そして試合前後の言動からすれば それも 至極当然 と言われればそれまでではあるが、、、 (´Д`;)

  ともあれ、昨年セフォーに 瞬殺 されて以降 強まった 武蔵批判は、JAPAN GP 3連覇の夢を 外国人空手家に 蹂躙 されてからというもの、最早留まる事を知らない。

  このK-NETWORKの旗揚げイベント『一撃』は武蔵にとって 非常に重要な意味を持つ復帰戦となる 事は誰の目から見ても明らかであろう。

  まして相手は正道会館がライバル視する極真の若武者、未だトップファイターでない上に キックルールでの経験は僅か3戦のみ。
  もしこの復帰戦を勝利で飾れないなどという事態を 引き起こしてしまったら、それは 武蔵の 引退試合となる 可能性は十二分にある。



  そして野地竜太。
  「キックは空手の修行の一環」と称し 全日本キックで試合を重ねてはいるが まだまだキャリアは浅く、キックルールによる3試合を見る限りにおいては その完成度は武蔵に遥かに及ばない

  しかし最近の重量級の日本人キックボクサー、特にK-1 JAPAN勢の試合ブリは ファンを 失望 させ続けている。
  その中で日本の打撃系格闘技の中核を担う(担ってる よね? ^_^;)極真の若武者、そしてキックデビュー以来3戦3勝(2KO)の 躍進を続けている 野地の背中には、未来の王者を期待する数多の 格闘技ファンからの熱い視線が一斉に注がれている のである。

  勝手に重荷を背負わされている野地君には申し訳ないのだが、層が薄いと言われ 続けている日本の重量級戦線に、今しばらく夢を見させて欲しいのは筆者も同感である。

  「野地よ、未来に夢を抱かせてくれるファイトを 見せてくれ!」     (by くま)



  と、偉そうなことを言うだけなら簡単なんです(笑)
  見てるほうは応援する事しかできないんですモンねえ、、、

  あ、そうそう。この際だからドサクサに紛れてもう一言付け加えるなら 「野地はもう少しお肉を削ぎ落とした方がよい」 と思う。。。      本人は減量を嫌がっているようですが、ここは 一つ、より強くなるためにということで、、、ネ! (←なにが「ね!」なんだか ~。~;)


  単なる一試合ではなく、岐路に立たされた者 と 未来を背負う者 との戦い―――だからこそ、注目されているこのカード。
  野地君にも頑張って欲しいし、でもここで武蔵が惨敗するようなことになれば 目も当てられません。
  はてさて、試合の行方は一体どうなることやら。。。





  さて、長い 前フリ が終わったところで ようやく本題のK-NETWORKについてのコラムを書こう、、、と思ったけれど今日は 紙面の都合(?!)により この辺りで筆を置かせて頂きます(~▽~;)

  期待していた人、ごめんなさいm(_"_)m

  本編は 次回 にて!(汗)