![]() |
![]() 魚野川水平歩道
|
コース
1日目 野反湖〜地蔵峠〜西大蔵山〜渋沢ダム〜切明〜屋敷
2日目 屋敷〜津南駅〜十日町駅=越後湯沢=水上=渋川=長野原草津口−野反湖
私 「どうします?」
K原「切明に何か有る?」
私 「さぁ?」
熊 「これを降りて、また上がるのはやだ!」
ということで、切明に行くのはやめになった。混浴の露天風呂にちょっと後ろ
髪を引かれるが、しょうがない。また次の機会の楽しみに残しておこう。
とりあえずは、今目の前に見えている国道を上がらなければならない。このつ
づらが終われば登り返しも終わるだろうと登って行くと、和山への分岐に着い
た。この分岐を和山方面に向かう。途中、鳥甲山がよく見える。切り立った岩
壁が屏風のように広がる。
![]() |
鳥甲山を望む |
屋敷は鳥甲山の裾野の斜面にへばりつくようにあった。国道から民宿がある所
まではいったん川まで降りて、再度登り返さないといけない。もうへとへとだ
った我々は、川に架かる橋を渡ったとたん押しを決め込んでしまった。ところ
どころにある民宿の看板を目印にゆっくり押して行く。道は大きなつづらを描
きながら高度を上げて行く。道の脇の民家にはなぜかみんな沢から引いている
と思われるホースがあり、水が『とぽん、どぽん』と勢いよく流れている。途
中秋山郷の民族資料館があったが、疲れていた我々はそのまま通過してしまう。
今回は秋山郷をほとんど見ていない。残念である。こんどはもっと余裕をもっ
てここを訪れたいものである。そんなことを考えているうちに、今夜の宿『み
ずと屋』に到着した。
『みずと屋』は屋敷で唯一の食堂らしい。食堂にはやはり屋敷唯一の豆腐屋が
一緒になっている。どうやら民宿は奥の家みたいである。自転車を駐車場の一
角に置かしてもらい、やっと一息つく事ができた。
この後、山菜,各種きのこ,天然いわな,自家製豆腐などの夕食に舌鼓をうつ。
外は先ほどから夕立が来ているらしく、雨音がうるさい。満腹になった腹をか
かえて部屋に戻れば、いつのまにか寝てしまった。
屋敷〜十日町
朝5時頃に目が覚める。昨夜は夜7:00頃に気絶してしまったので、約10
時間も寝た事になる。外は快晴で窓から見える空には雲一つない。同宿の登山
客に合わせて時間が早くなった朝食を食べて、我々も予定より早い7時に宿を
出発した。
まずは国道まで戻らなくてはならない。川から国道まで標高差50〜60mは
あろうか。昨日の影響で、両ももは筋肉痛である。ゆっくりと登り、やっとこ
さ屋敷の入り口のバス停に着いた。
ここから左手に鳥甲山を見ながら、まだ日の当たらない谷間を降りて行く。日
が当たれば暖かいのであろうが、日陰はまだ寒い。みなカッパを着込んでの走
行である。
小赤沢の集落に到着。ここは苗場山の登山口になっているだけあって、屋敷よ
り栄えている。屋敷にはなかった商店(屋敷の商店はつい先頃店じまいしたそ
うです。)やお土産やがある。しかし、それだけに道路見える町並みは、ごく
普通のたたづまいだ。屋敷の方が風情がある。ここで屋敷では手に入らなかっ
た煙草を購入。
ここから大赤沢まではさらに谷間の中を下る。「へいけ茶屋」と言うところで
川を渡ると、本日最大の上り返し。今度は右手に川をみながら走る事となる。
この後、「ひーこら」と何回か上り返しをこなし、グリーピア津南への案内板
を見送れば、道は信濃川に向かって真っ直ぐ降りて行くようになる。漕がなく
ても適度なスピードが出る。思わず、鼻歌の一つや二つ出てきても不思議では
ない。先頭のK原さんもスピードを出すわけでもなく、のんびりと下って行く。
津南駅は思いがけず立派な駅であった。2階には温泉まである。到着したのは
8時40分。予定よりだいぶ早い。電車は11時までない。駅の温泉も10時
からだ。さてどうしよう。
「どうします?」
「十二峠を越えて、石打までいきます?」
「う〜〜〜〜〜〜〜ん」
ここから十二峠を越えて石打までは約25Km。向こうに見えている、魚沼丘
陵を超せばいいのだが、その丘陵がいやに高く見えてくる。
「十日町まで走ると早く帰れる?」
このK熊さんの一言で、さっそく時刻表を調べてみれば、十日町11:02発
のほくほく線に乗れば予定より3時間ぐらい早く長野原草津口に着く事が判明。
輪行の仕度を考えても10時30に十日町に着けば十分である。「では」と早
速出発。
十日町までは信濃川沿いに行けばよいのだが、川沿いの道によくあるように、
結構上り返しがある。十日町になるべく早く着いて、余裕を持って輪行の準備
をしたいと言う気持ちが気をはやらせる。3人とも黙々と車が多い国道を走る。
結局、50分ほどで十日町着。余裕をもって輪行にのぞむことができた。
十日町〜野反湖〜東京
さてここから車が置いてある長野原草津口までは輪行である。11時2分のほ
くほく線に乗った我々は、越後湯沢(上越線),水上(上越線),渋川(吾妻
線)と乗り継いで、午後2時52分無事長野原草津口の改札に立った。
|