2018年度募金金額目標 10,000,000円

歴史ある働き手としての好善社の活動を ご支援いただければ幸いです

 国内療養所の訪問

全国のハンセン病療養所の入所者は、約1380名(2017年12月現在)、平均年齢は約86才です。病気への偏見や差別と強制隔離で、肉体と心に負った傷は深く、癒す時間はあまりにも少なすぎます。私たちにできることは、療養所に足を運んで「訪ねる」こと。そして、入所者の一人ひとりの生き様に触れることです。 特に、私たちは療養所にある教会との交わりを深めてきました。苦難の中から、神の恵みによって強く生かされてきた人々の信仰を語り継いでいくことができればと願っています。 私たちは、今年度も定期訪問者を含めて、全社員により全国13療養所の訪問を目指して計画を立てています。



 タイ国での活動

いま、タイ国で、阿部春代社員(看護師)が28年目の働きに入っています。「ハンセン病は完治するが、後遺症としての知覚麻痺による手足の損傷が障害を倍加している」と、障害の残る人々の手足を洗いながら、後遺症の保護と悪化の予防のために、地道な指導を続けています。 また、姉妹団体チャンタミット社は、タイ国内のハンセン病コロニ−での宣教活動(牧師を派遣する)、子どもたちへの保育(保育所運営)などに力を注ぎ、さらに入所者の高齢化への対応を模索しています。その財政的支援を続けています。



 人権回復の叫びに関心を

「らい予防法」廃止(1996年)に続き、2001年の国家賠償訴訟勝訴、国の控訴断念、和解成立の出来事は、ハンセン病元患者の皆さんに人権回復の時が、嵐のように訪れました。しかし、社会は国の謝罪と和解によって、差別・偏見は解消したと受け取り、関心は一気に過ぎ去るように見えます。かつてハンセン病を病み、強制隔離政策で家族や社会生活を奪われ、後遺症による障害を抱え、迎える家族もなく、療養所に留まるしかない入所者がほとんどです。彼らは自らの存在を忘れ去らないで欲しいと訴えています。これだけ情報が氾濫している中でも、ハンセン病という病気への理解は十分ではありません。そのために病気そのものへの偏見も根強く残り、これからも啓発活動が必要です。好善社は、
毎年6月(7月)に公開講演会を開催しています。