アフガン難民たちからのメッセージ
 

〜強制収容から1ヶ月 アフガン難民からのメッセージ〜
 
私たちは
東京都北区西が丘3-2-21、日本の入管にいる
アフガニスタン難民です
 


  
法務省・東京入国管理局がアフガン難民を収容してから、11月3日で1ヶ月となります。
 収容されているアフガン難民の人々から、「アフガニスタン難民弁護団」を通じて、
メッセージが届きました。
 彼らが自ら書いた英語の文を、面会に行ったアフガン難民弁護団の弁護士が、
面会室のガラス越しに書き移したものです。
 彼らの声を聞いて下さい。そして、彼らが置かれている状況を、是非多くの人に伝えて下さい。

 

国連へ
拝啓 助けてください。
私たちは、
東京都北区西が丘3-2-21、日本の入管の
アフガニスタン難民です。
日本の警察※1は、2001年10月3日より私たちを刑務所※2に拘束しています。
  
私たちは、ニュースで見ました。
いかなる国もアフガン難民を刑務所に入れることはできないと国連が言いました。
私たちは、なぜ刑務所に拘束されいるのか分かりません。
警察は、私たちが旅券を持っていないと言いました。そのとおりです。
しかし、どの国のアフガン人も旅券を持っていません。
しかし、他の国は、刑務所に入れたりしません。
他の国は、住居や言葉を勉強する学校を用意しています。
全てが用意されています。
他の国は刑務所に入れません。
私たちは、なぜ刑務所にいるのか分かりません。
  
昨日、女性の警察官が通訳と一緒に刑務所に来ました。
警察官は、全てのアフガン難民を刑務所に入れると言いました。
入管局は、アフガン難民の身柄を解放しないといいました。
アフガン難民はここにずっといるのだと言いました。
1年になるかも知れないし、10年かも知れないと言いました。
私たちは、その理由が分かりません。
  
自分の命を救うためアフガニスタンから逃げて来ました。
この刑務所にいては、死んでしまいます。
どうか助けてください。
国連が日本政府に対し行動を起こして下さい。
私たちがいつまでここに拘束されるのか分かりません。
私たちが刑務所に拘束される理由はありません。
刑務所の中で私たちは劣悪な環境に置かれています。
私たちがここにずっといれば死ぬでしょう。
死ねば刑務所から出られるでしょう。
  
私たちは国連の助けが必要です。
私たちは日本政府、日本の人々の助けが必要です。
私たちは世界の人々の助けが必要です。
私たちを助けてください。
私たちは、まじめな人間です。
私たちは、善良な人間です。
私たちは、助けを必要としています。
  
日本の東京入管の刑務所にいるアフガン難民より 
                
私たちは全ての善良な人々を信じます。 
私たちは世界の善良な人々と同じ生活を望みます。 
全員より感謝を込めて。 
 
 

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