2006年10月、部屋の畳を替えました。

東京大田区で3代続いている柳井畳店さんにお願いして畳を替えたら、居心地のよい部屋に変身しました(写真↑)。

畳替えは初体験。なので、作業のすべてが新鮮で興味深く、印象的でした。こんな風に部屋の畳を替える人、今はそれほどいないかもしれないなあ。

という訳で、私の部屋の畳替えと、その後の畳屋さん訪問をレポートします!




その1:畳チェック
ある土曜の午後、畳屋さんが足袋姿で部屋にやってきました。鎌のような道具を手にしてる以外は何も持っていない、という身軽さです。なんか格好いいなあ。で、「ちょっくら見るか」てな具合で、その鎌のような道具で部屋のはしっこの畳をひっかけてめくりました。
なるほど、畳をめくる道具なんだ。
そして一言。「こりゃ駄目だな。」
表替えで済むかどうか見てくれたようですが、 新品に替えないといけないほどの傷みようだったようです。トホホ。 6帖分、すべて取り替えることになりました。

その2:寸法取り
翌週の土曜日、畳屋さんがお弟子さんを連れてやってきました。お弟子さんが「親方、親方」と呼ぶのが格好いいし、東京っぽいね〜
。関西だと「大将」て呼ぶことが多いよ。私も「畳屋さん」ではなく、「親方」と呼ぶことにしました。

さて、今日は寸法取り。
6帖の部屋にあるモノはすべて移動し、傷んだ畳を覆っていたゴザを外しました。おおお〜〜っ!初めて部屋の本来の畳の状態(上の写真左側)を目の当たりにして絶句。ひ、ひどい。。。畳は全体に波打ち、窓側の畳は茶色く変色し、井草は擦り切れ、まるで穴が開いてるように見える畳まで。。。こんなスゴい畳の上で生活してたのか〜私。大家さんが(間違いなく)長年放置してた根性もすごいが、けっこう平気で4年間も生活してた私も無神経というか図太いというか。。。笑えてきました。

そんな、驚愕するやら可笑しいやらの私のそばで、親方はてきぱきと動き始めました。寸法取りの前に、生活動線を考え、新しい畳の配置を考え直すことになりました。今の畳の配置は、複数の畳が同時に傷みやすい配置なんだそうです。で、新たな畳の配置を紙に描いて確認し、それぞれの畳がぶつかる位置の上下の床の高さを測っていきます。そんな〜まともな家ならすべて均等なはず、て思うでしょ。違う、違う、微妙な差があるそうですよ。なので、非常に大事な作業なんです。

丁寧に測っていきます。

畳の擦り切れ具合がわかるでしょーか?(笑)

ずらした畳の下に新聞紙がっ!旧い壱万円札ならよかったのに。

必見!これが新しい畳の設計図?です。
それぞれのポイントに床の高さを記入していきます(赤字箇所)
何やら名前が書き込まれてます。畳の専門用語でしょうか?
これらの寸法を基に、厚みを調整しながら1週間かけて畳を仕上げるのです。

寸法取りが終わり、一旦家具類を元に戻しました。畳のヘリの布地を選び(無地の濃紺にしました)、来週は、いよいよ畳替えです!親方、楽しみにしてます!(次ページへ)