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お母さんのための

日経新聞入門講座

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VOL005-決算日程  98/MAR/23 朝刊3面「決算発表集中 最高の398社」

お母さん、ご無沙汰しています。なかなか更新できず申し訳ないです。

さて、この3月期の決算発表はこの記事の通り、5月22日金曜日に集中しました。記事によれば、この日までに上場会社の約8割にあたる1461社が決算発表を終え、その内の約3割にあたる企業がこの日に決算発表しました。5月30日の日経新聞1面によれば、この22日以降29日までの間に298社が決算発表したとのことですから、5月末までに、ほとんどの企業は決算発表を終えたというになります。

どうして一日に集中するのでしょう。東証など証券取引所では、決算発表の集中を避けるよう、各企業に要請しているらしいですが、まだまだ、結果的に一つの業界全体で同日に発表となるケースも多いです(業界内で打ち合わせしているのでは?という”うわさ”もありますけど、企業側は否定しているようです)。

しかし、ただ、このくらいの時期になることには、合理的な説明も可能かな、と思います。もちろん、だからと言って、ある特定の日に集中する理由にはなりませんけれど。

それは、商法に関連する法律の規定です。

話が複雑になるので、一部前提など省略して説明します。正確なことが知りたい場合は、必ず「株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律」を見て下さいね。

この法律では、

(1)株主総会の8週間前までに、会社は会計士に決算書を提出しなさい。

(2)会計士はその決算書を受領したら4週間以内に監査報告書を出しなさい。

と規定されています。例えば、株主総会を6月26日に行うとすると、(1)の期日は5月1日、(2)の期日は5月29日となりますよね。この日程で考えると、5月22日というのは、おおよそ、監査結果がまとまっていて然るべき時期です。そういう意味で、この辺りに決算発表する会社が多くなるのも、まあ、頷けるところです。

ただ、上記の設例は法律の規定の最長期間を示した訳ですから、短縮することはもちろん可能です。ちなみに、ホギメディカルという会社は4月14日(もちろん3月決算です)に決算発表を行っています。

 

日本経済新聞社 http://www.nikkei.co.jp/

 

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