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VOL007-債務超過  98/JUN/13 朝刊13面「大和自の前期連結債務超過12億円超」

企業の財政状態を表示する財務書類を、貸借対照表と言います。英語ではバランスシート(Balance Sheet)と言うので、B/S(ビーエスと読みます)と表現されることもあります。この貸借対照表に、資産と負債と資本という3つの要素が表示されます。

この貸借対照表上の資産の金額よりも負債の金額が大きい場合を債務超過と言います(債務と負債は同じ意味と考えて良いです)。

資産と言うのは、現金預金、売掛金、有価証券、有形固定資産(土地とか建物とか)など、その企業の財産です。一方、負債とは、買掛金、借入金、未払金など、その企業が将来支払わなくてはならないものです。

つまり、簡単に言ってしまうと、現在企業が持っている財産を換金して、全部支払に充てても、なお、支払のできない金額が残ってしまう状態ということになります。ただ、先日もお話した通り、資産の含み益が大きい場合には、財務書類上債務超過になっていても、実際に換金した場合に、債務を全額支払ってなお、お金が残るということもあり得ます。

なお、この記事は、連結債務超過と記載していますので、連結決算で作成された連結貸借対照表において、資産より負債の方が大きいという趣旨です。単独決算では債務超過でなくても、連結決算上債務超過(子会社が債務超過である場合など)になることもありますし、その逆、つまり単独決算は債務超過なのに連結決算上債務超過にならないこともあり得ます(現実的にはないと思いますが、理論上はあり得ます)。

 

日本経済新聞社 http://www.nikkei.co.jp/

 

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