ミニ6穴の手帳 その1(1998.1.7)

ミニ6穴の手帳 その1(1998.1.7)



 ここ5年ほど、毎日のスケジュール帳は26穴のB5判のノートを使っていた。これだと、だんだん中の紙が増えてくれば、ほかの大きなバインダーに移していけばかさばらないし、ずっと使えると思ったからである。実際、毎年の手帳が書棚の一角を占めるようになり、その年の日記などもあるから捨てられずにいたので、ファイルがまとめられるのはとても便利だと思っていた。しかし、この年末「飽きたな」と思っていたところに、女子高生のあいだでミニ6穴の手帳が流行っているという記事を夕刊紙で読んだ。なんでも、プリクラなどを張る用紙やいろいろ「可愛い」系のシールなどが売っていたり、98年の週間ノートも各種取りそろえられているということで、とても欲しくなった。
 B5判ノートは携帯には少し大きい。鞄に入れて毎日持って歩くのだが、住所録などが挟んであるので電話のある場所で広げなければならない。自作の年間予定表などに26穴を空けて、楽しんではいたが、昼間書く日記は数行で、白い裏に予定のリストを書いて青鉛筆で消していくぐらいの記録が残るだけである。よし、今年からミニ6穴の手帳にしようと思って手に入れた。
 ここでプログラム言語Perlの勉強の成果を使わない手はない。というわけで、わざわざ、データベースソフトからCSVファイルでテキストに落として、DTPソフトに流し込む形式を作るPerlスクリプトを書き、ミニ6穴手帳サイズの裏表に7ポイントで全住所録をプリントしてみた。なんのことはない、データベースソフトでははじめからソートされているので、sort関数も使う必要もない。でも体裁を整えるのがデータベースソフトより面倒でなかった。かえって、このままたとえばコロンをデリミタにしてテキストファイルに保存して、しっかりしたPerlのプログラムを作っておいていつも使えば簡単なようである。
 いまのところ楽しみは500円の穴開け器を買ってきて、バチンと手帳に自分で作った小さな書類を入れることである。20代の女性が持っていたミニ6穴手帳はグッチので、1万円以上するということだったが、中身をちょっと見せてもらうと「可愛い」系だった。実は僕も衝動的に犬のシールを買ってしまって、なんとなく恥ずかしい。僕の手帳はそのほかははっきりとした「ビジネス」系に見えるが、住所録は仕事と関係のない人の住所がほとんどである。

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