引き出しの灰(1996.7.9)

引き出しの灰(1996.7.9)


消しゴムで消す
へのへのもへじ

もじゃもじゃ頭のカツオに目薬
掌に水芭蕉
そんな青い季節です

(引き出しにはネズミの死骸
 だから怖くて開けられない)

消しゴムが日々の澱を消す
忘れっちまって
忘れってまって

カツオに目薬
いやにしみるね

その灰は骨から
その灰は紙幣から

引き出しから取り出して
投げる灰の虹

ほら、あんなところでファックしているよ

◆清水鱗造 週刊詩 目次◆前頁(熱く立ち昇る(1996.7.16))◆次頁(暗い駅(1996.6.18))◆

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