UNDERGROUND RESIDENTS
ALICE IN TOYLAND
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おもちゃや雑貨に分類するのはいかがなものかという気はしますが、見て開いて引っ張って、仕掛け大好き☆飛び出す絵本! ということで、あえてこのコーナーで取り上げてみました。

で。本を開いたら絵が飛び出してくるなんてただでさえすごいなぁと思うわけですが、こ、この、サブダのポップアップ絵本といったら(表紙:A)。テニエルのイラストをベースにした凝りに凝った仕掛けは、芸術の域に達しています。なんて、こんな陳腐な言葉でしかこの感動を表わせない自分が情けない。下の画像(左)を見てください。トランプに躍りかかられる最後のシーン。こうまで立体にしてしまう技もスゴイのですが、なにより驚くべきはこれがキレイに閉じられるということ。グシャッとなってもおかしくないでしょう。開いたときにも感嘆しましたが、閉じたときには思わず「おおーっ」と小さく声が洩れてしまいました(笑)。まさしく職人芸。
この素晴らしさ、コドモにはもったいないな(笑)。分別のつく歳になったら見せてあげます。だってこれ、破かれたり潰されたりしたらホント泣くもの。
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そして、せっかく飛び出してきてくれるのならやっぱりこの人のイラストで、ということでこちらもテニエル(表紙:B)。サブダの絵本が出版されている現在、飛び出し方ではどうにも負けてしまう感がありますが、本を開いてまず、アリスが穴に落ちていくシーン(下の画像左)でつかみはバッチリです。底の見えない薄暗い穴。これから何が起こるのか、ここから始まる冒険はおそろしいのか楽しいのか。なんともソソルと思いませんか? 飛び出す絵本としてはオーソドックスではあるけれど、とてもワクワクするのです。

で、実際泣かされたの(笑)がこれ(表紙:C)。やはり絵が飛び出してきたら友達のコドモったら大喜びで、 引っ張るの通り越して引きちぎる! 見て読んでだけじゃなく手を出してもいいところが、ついつい乱暴に扱ってしまう要素なんでしょーか。
そんなわけでいいように弄ばれ切り刻まれて残滓となり、現在手元にないため忘れてしまって詳細不明ですが、これを機に取り寄せていますので内容が確認できたら追記しようと思います。
ちなみに、シリーズ(?)で、帯が赤い「Alice's Pop-up Theatre Book」という本もあります。持っていないので内容はわかりませんが、シアターというのだからいくつかのシーンが舞台仕掛けになっているのかも? いつか購入する機会があったらこちらも追記しようと思います。
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次は、おなじみディズニー版アリスのしかけえほんです(表紙:D)。
上の画像(右)のように飛び出しはするのですが、どちらかというと教育的な要素が多いかもしれません。文章の途中に絵がペタリと貼ってあり、それをめくるとその絵を表す言葉が書いてある、という仕掛け。でも、家とか花とかはまぁ漢字にふりがながふってあってお勉強にもなるんですが、クッキーの絵に「クッキー」ってカタカナはどうなんでしょう? これがクッキーかぁ!と学べるのでいいのかもしれませんが、緑の草の葉をめくって現れた言葉が…「葉っぱ」。なんか力の抜け加減がかわいらしいからいいですけど。
ところでこの絵本にはサブタイトルがついています。“うさぎ穴からおっこちて”。お話は、キノコによってうまい具合の大きさになれたところで終わっていて、「ふしぎの国の冒険は、まだはじまったばかりなのです」と締め括られます。続きの仕掛け絵本があるのでしょうか? ちなみに絵のラストはチェシャ猫で、矢印をひっぱれば消えたりもします。が、お話の中でこのチェシャ猫の存在はいっさい語られていないのです。唐突すぎる出現にいったいナニモノなのか謎を残したままなのは、さすがチェシャ猫。続きがあるのかないのか、非常に気になるところです。

アリスの物語はいろんな画家やイラストレーターが挿絵を描いていますが、飛び出す絵本の世界でも新しい作家が登場しています。こちら、黄色いポップな表紙の飛び出す絵本(表紙:E)。作者は、J・オットー・シーボルト。アメリカのイラストレーターであり、ニューウェイブ絵本作家でもあります。
イラストはもちろん、色使いや文字のフォントも元気いっぱいで、わたしにはこのアリスが女子高生(記号としての、ですが)に見えるのです(笑)。というか、こういう顔の女子高生を見たことがあるような気がします。

わたしの持っている飛び出す絵本はここまでですが、最後におまけで、ジグソーパズルブックを紹介します。
「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」から抜粋したテニエルの挿絵をジグソーパズルにしたものです。見開きの右ページが48ピースのパズルとして、左ページにはそのパズルの見本用イラストとシーンのストーリーという構成。全部で7つのシーンがパズルになっています。
実際遊んでみるのはもちろん、しっかりずっしりしたハードカバーの本なので、お気に入りシーンを開いて飾ってみても楽しいかもしれません。

 

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Alice's Adventures in Wonderland
Robert Sabuda(A)
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ふしぎのくにのアリス しかけえほん(B)
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Alice's Pop-up Wonderland(C)
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ふしぎの国のアリス
ディズニーめくりしかけえほん(D)
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J. Otto Seibold's
ALICE IN POP-UP WONDERLAND(E)
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ALICE IN WONDERLAND
JIGSAW BOOK
Robert Sabuda.com ロバート・サブダ オフィシャルサイト
jotto.com J・オットー・シーボルト オフィシャルサイト
SCHOLASTIC - Learning Arcade J・オットー・シーボルトのアリスのゲームあります
 
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