カフェ・インスタレーション "モイカフェ・イン・キューブ" は終了しました。
この site は、 1998年9月に command N/□ で行われた "モイカフェ・イン・キューブ" の アナウンスのために作られ、その活動の記録として保存されています。 モイカフェ の最新の活動については、 こちらをご覧下さい。

May Cafe(モイカフェ)
May Cafe (モイカフェ) とは?
ベトナムのイージーで美味しいカフェのあり方に触発された海田麻衣子と坂口千秋の2人による移動式カフェ。
97年夏ミヅマアートギャラリーの駐車場から活動を開始する。以後ギャラリーのベランダやお寺の境内などさまざまな場所へ赴いてキッチュなカフェを展開。美術展のオープニングや音楽・映像系イベントとのジョイントも多い。「モイ」はベトナム語で「雲」のこと。

“モイカフェ・ イン・キューブ”

    コマンド N/□(キューブ)では9月“モイカフェ・ イン・キューブ”をオープンします。
    食物というフィルターを通した個人と都市、社会、環境に対する新しい見方の提案、 そしてcommand N/□というアートスペースを開かれた対話の場=カフェとすることで「アート」自体の概念、そしてその機能についても考えていきます。

    「モイカフェ」は海田麻衣子と坂口千秋の2人がスタートさせた‘移動する’カフェです。97年よりさまざまな場所でさまざまな人と関わりながら活動を続けて1年がたちました。今回この湯島のアートスペースcommand N/□で新たな展開を試みます。これまでの流れの中で出逢ったテーマ「サイクル/つながり」を軸に、やはり移動中につながった人たちと一緒につくる「食べる意識」を呼び起すカフェです。

    「食べる」ことに意識的になるということ、それは自分の感覚を知る作業であり、また私たちをとりまく大きな円環を認識する作業です。しかし、スピーディでコンビニエントな現代の都市生活がこのつながりを見えにくくしています。失われつつある視野を回復するために、メニューや器など通常のカフェの要素を環境との関係をベースに再構築し、カフェ全体でひとつの表現体を構成します。

    メニューは日本の自然食やナチュラル・エスニックフードをモイカフェ流にアレンジ。一番大きな特徴はゲストが自分で素材を選べるオーダーシステムです。たとえば「玄米と五穀のおにぎり」は、塩をいろいろな海で作られたミネラル塩や塩化ナトリウムの中からチョイスします。「ベトナム風生春巻き」も具を自分で選び組み合わせてオーダーする、というしくみです。

    空間のビジュアルイメージは写真家関井雅博が制作。鮮やかな色彩とフィクショナルなモチーフで現代の風景をうつし出す彼の作品が、私たちと食物の気づかなかった関係を視覚的に浮上させます。さらに映像の光がカフェを包みこんで、パーソナルな「食」の体験とともに訪れるひとりひとりの「食べる意識」に働きかけます。 このカフェでの体験は日常の認識にどのような作用をもたらすでしょうか。何気なく食べているものがまったく別の表情を見せてくるかも知れません。

    涼しい秋の夜のオープンカフェです。どうぞお誘い合わせのうえお気軽にごはんを食べにお立ち寄り下さい。

    MENU
  • 玄米と雑穀の塩むすび 選べる素材--塩:6種類の中から2種類×ゴマ:黒白いずれか
    素材[玄米+あわ・ひえ・きび+塩+ごま]
  • テンペ入りお味噌汁 選べる素材--お味噌:米・麦・豆から1種類
    素材[こんぶ・あご・干し椎茸+金沢のかぼちゃ+みそ+てんぺ+ゆず七味]
  • 海草チャンプルー 選べる素材--くきわかめ・こんぶ・アーサ・ひじきから2種類
    素材[海草+厚揚げどうぶ+自家栽培トマト+ししとう+谷中生姜+ニョクマム]
  • ベトナム風豆のデザート
  • 飲物 三年番茶Hot、そば茶Ice、ビール、日本酒「うきたむ」

    (MENUは一部変更になることもあります)

詳細に関するお問い合わせ
コマンド N 坂口
tel:03-5812-7506 / fax:03-5812-7507 / e-mail:chiaki-s@ga2.so-net.or.jp
日時:9月4日(金)〜 9月19日(土)のウイークエンド(金・土)5pm〜9pmと
9月15日(祝)12pm〜7pm (9月15日はランチあり)
場所:command N/□
〒110-0005 台東区上野1-2-3犬塚ビル1F / tel:03-5812-7506 / fax:03-5812-7507
内容:料理と写真、映像によるインスタレーションカフェ 
カフェ・構成 May cafe / 写真 関井雅博 / 映像 Device girls / 器アレンジ 鈴木香里 / 協力 ART BY XEROX


関井雅博(せきいまさひろ)
写真家。東京工芸大学在学中より制作を始める。これまで主として作品をカラーコピーを用いて制作/発表している。主な活動に「ネクストバッターズサークル」展( PLAYBILL/モルフェ'96)「竹尾コミュニケーションデザイン1998ペーパーショー」(スパイラル)にてアーティスト岡田裕子の「Sweet memory」のビジュアルイメージ制作などがある。

Device Girls(デバイスガールズ)
複数のデジタルクリエーターで構成する映像集団。長野五輪Mウエーブ前倉庫での映像プロジェクション(98)「スヴェン・バス"フュージョン"ツアー」(リキッドルーム/98)「竹尾コミュニケーションデザイン1998ペーパーショー」(スパイラル)での土佐正道(明和電気)大岩オスカール幸男のイメージ映像制作など活動は多岐にわたる。

鈴木香里 (すずきかおり)
立体作家。武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科インテリア専攻卒。身近にあるいろいろな自然素材を用いて作品をつくる。主な展覧会「gen風景」ギャラリーQ(96)インパクトアートフェスティバル(96)など。

モイカフェ・イン・キューブ関連記事リンク集

  • レヴュー @ TOWN ART GALLERY
  • レヴュー @ TFJ's Sidewalk Cafe (写真)


  • Originally written by NAKAMURA Kengo for his Web Site "SPEECH BALLOON on the web"
    Copyright:(c)NAKAMURA Kengo
    Modified by SHIMADA `TFJ' Takehiro for TFJ's Sidewalk Cafe