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20.イギリスのお菓子と料理 


イギリスの食事はあまり美味しくないと言われますが、どこの国にも名物料理はあるもので、作ってみたくなる様な興味ある食べ物は沢山あります。ここではイギリスならではの楽しいお菓子や料理をいくつかご紹介します。

           スコーン

イギリスといえば紅茶とスコーンですね。
スコーンはパンとケーキの中間の様なお菓子で、クロデッド・クリーム(生クリームより乳脂肪分が多い濃厚なクリーム)とジャムを添えます。

「アフタヌーン・ティー」は19世紀に上流社会の間で広まった紅茶と軽食を楽しむ習慣で、3段のトレイに下からサンドイッチ、スコーン、ケーキをのせます。また「クリーム・ティー」はスコーンと紅茶のサービスを云います。(紅茶にクリームを入れるのではないです。)
            レモンパイ

おなじみのレモンパイですが、イギリスではポピュラーな伝統菓子です。レモンクリームは牛乳の代わりに水を使うので、日本のレモンパイの味(カスタードのレモン味)とは違って、酸味が強く濃厚です。
生クリームと一緒に頂きます。(私はカスタード味の方がまろやかで好みです。)
  バーント・クリーム(クレーム・ブリュレ)
        と ショートブレッド

クレーム・ブリュレ(バーント・クリーム)は、生クリームと卵と砂糖で作るお菓子で、プリンよりもっと濃厚な味のフランス菓子ですが、イギリスに伝わり18世紀初には、バーント・クリーム「burnt cream」(表面の砂糖を焦がすことから)と呼ばれていました。フランス語でもクレーム・ブリュレとは「焦がしたクリーム」の意味です。地域によって「Trinity Cream」と云われるところもあります。
          ショートブレッド

イギリス土産で一番人気のお菓子です。ウォーカーズ社のショートブレッドが有名です。バターの風味が豊かで少し塩味がアクセントになっていて美味しいお菓子です。(卵は使っていません。)
    ミンスパイ (ミンスミートタルト)

イギリスの伝統的なクリスマス菓子で、タルトの中にフルーツの洋酒漬けがたっぷり入っています。
ウォーカーズ社のミンスパイは一年に一度しか販売されないそうですが、見つけてきました。
こちらは12年物のスッコッチウィスキーに漬けたミンスミート入りで、お酒の味がすごく濃くてお菓子なのに辛く感じました。フルーツの酸味が赤ワインに合うそうです。
        「milk teeth」 グミ

楽しいグミ発見!ちょっと食べるには気持ち悪いけれど、みんなに大受けのお菓子です。口に入れたらドラキュラみたいで、自分でもふき出してしまいました。アイルランド人が「懐かしい」と言っていたので、きっとUKでも子供たちの楽しいお菓子なのでしょう。
       フィッシュ・アンド・チップス

イギリスと云えば、「フィッシュ・アンド・チップス」と云うくらい有名な、白身魚のフライとポテトフライがセットになった人気のメニューです。塩や酢、ケチャップをつけて頂きます。この店では、サワークリームとグリーンピースソースが付いてきました。
         アイリッシュ・シチュー

ラム肉とジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン等で作るシチュー。アイルランドの料理ですが、UKでも人気のメニューです。云わばアイルランドの「肉じゃが」ですね。
日本人は羊肉の苦手な人が多いですが、こちらではそれほど肉の臭みは強く感じませんでした。
色は灰色であまりよくないですね。
          キドニー・パイ

玉ねぎやハーブで煮込んだ牛肉と内臓をパイで包んで焼いたもの。内臓肉の嫌いな私でも美味しく
食べられましたが、カロリーは高そう。皮はパイ
生地というよりも、甘くないタルトのようでした。
  スモークト・マカレル(Smoked Mackerel)
           (さばの燻製)

前菜に出てきた、さばの燻製スモーク・マカレル。
日本の魚の干物に似ていますが、美味しいソース
と美しい盛り付けで素敵な前菜になります。
英国ローカルの一般的な食べ物で、イギリス人は
パンにのせたり、挟んでよく食べます。
         ロースト・ビーフ

イギリスの肉料理の定番は、やはりロースト・ビーフ。肉汁と赤ワインを煮詰めたグレービーソースで
頂きます。(食べかけですみません。写真を撮るのを忘れて、ちょっと食べてしまいました。)
付け合わせのニンジンは、イギリスでも日本の煮物のニンジンの様に型抜きをするのですね。
          シェパーズ・パイ

羊飼いのパイという意味で、ハリーポッターにも出
てくるイギリスの家庭料理です。
パイといってもパイ生地で作るのではなく、ラム挽肉と野菜の煮込みの上にマッシュポテトを被せてオーブンで焼きます。ラム挽肉を牛挽肉に代えて作ったものは「コテージ・パイ」と呼ばれます。
簡単で、保温効果もあり、冬にはぴったりの家庭料理ですね。
     イングリッシュ・ブレックファスト

目玉焼きやスクランブルドエッグ、カリカリに焼いたベーコン、ソーセージ、マッシュルーム、焼いたトマトに煮豆が定番。これに、薄いトーストやクロワッサン、フレーク類、フルーツとヨーグルトが付きます。
本当はお皿一杯のイメージですが、食べきれないので、一口ずつ付けました。
どのホテルも朝は同じメニューなので、さすがに毎日続くと飽きてしまいます。
(煮豆は薄味で日本人好みの味でした。しかしどこも同じ味なので不思議に思ったら、スーパーに同じ煮豆の缶詰が山積みにして売っていました。)
      イングリッシュ・マフィン

イギリスでは食べるチャンスがなかったのですが、日本に帰って作ってみました。元々はイギリスの伝統的なパンですが、アメリカなどに広まりました。
シンプルなパン生地の表面にコーンミール(とうもろ
こし粉)をまぶして焼きます。
横に切って、チーズやハム・野菜、またはジャムなどをは挟んで頂きます。
           クランペット

イングリッシュ・マフィンに似ていますが、イギリスのスーパー等でもよく見かけます。ブツブツとした空気穴が特徴で、バターやメープルシロップなどをつけて頂きます。イングリッシュ・マフィンはこねて発酵させたパン生地を丸めて発酵させて作りますが、クランペットは小麦粉に牛乳を加えたドロッとした生地をそのまま発酵させ、セルクール型に流し入れてフライパンで焼くだけなので簡単です。こちらも作ってみました。モチモチして美味しいですよ。生地には卵も油分も入っていないのでヘルシーです。
また、イギリスはサンドイッチ発祥の国だけにレストランやパブにはさまざまな種類の具のサンドイッチがありました。スーパーやコンビニにもパック入りで沢山置いてあり、種類も豊富です。

イギリス料理は、盛り付けや味付けはシンプルですが、家庭料理に参考にできるものが結構あります。
週末は牛挽肉でコテージ・パイでも作ってみようかと思っています。パイ生地は作らなくてよくて、ジャガイモをレンジにかけてマッシュしたものを挽肉煮込み(挽肉と野菜を炒めてブイヨンで煮たもの)に被せてオーブンで焼くだけなので楽で、しかもバターを使うパイよりヘルシーです。また、前の日に残ったローストビーフや肉料理があれば、シェパーズ・パイコテージパイに利用すると、大変身! いろいろと料理の幅が広がりますね。

他に、ヨークシャー・プディング(甘くないプディング)にも興味があり食べてみたかったのですが、今回は機会がなかったので、またいつかトライできる日を楽しみにしてます。

初めにご紹介したスコーンの作り方はとても簡単です。また「お菓子の部屋」のページでイギリスのレシピをご紹介したいと思っていますので、興味のある方はご家庭で焼きたてのイギリス菓子を味わってみて下さい。
「お菓子の部屋」のスコーン・レシピはこちらからどうぞ。
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