ハンガリーの首都「ブダペスト」は「ドナウの真珠」と呼ばれるとても美しい街ですが、ドナウ川の西岸のブダ地区には王宮の丘があり、王宮、マーチャーシュ教会、漁夫の砦等ブダペストの見どころが集中しています。
この丘の北にある「漁夫の砦」の西側に建つヒルトン・ブダペストの建物の一部に「マジパン・ミュージアム」があります。マジパンとは砂糖とアーモンド粉を練って作ったペーストですが、これでお菓子の飾りを作ったり、ケーキの材料の一部に使用されます。ハンガリーやオーストリアのお菓子屋さんではよく可愛いマジパン細工を見かけます。
是非本場のマジパン細工を見てみたいと思い、ツアー観光の後、もう一度王宮の丘に上って、マジパン・ミュージアムをゆっくり見学してきました。喫茶の方にはお客さんがいましたが、展示室の中は誰もいなくて、マジパンの世界を独り占めでした。(入口はヒルトンの正面玄関側ではなく、裏側の漁夫の砦の広場側から入ります。)
展示室にはぎっしりマジパン作品が並べられていて、本物そっくりの漁夫の砦、マーチャーシュ教会、等身大のエリザベート王妃、サボテンの森等々・・・・ 目を見張るマジパン作品の数々!
吉田菊次郎氏が「西洋諸国お菓子語り」の中で、サボーのマジパン・ミュージアムについて、「サボーという人、ただ者ではありません。お菓子の持つ幅の広さと、それに見せられたパティスィエの思い入れの深さ、その心熱きアートの世界に触れたなら、声を失うでしょう。」と述べられていましたが、その見事な細工は本物と見紛うほどで感動的でした。
併設のカフェでは手作りのマジパン人形を買うことができます。お土産にいくつか買って、家でも真似して作ってみました。お菓子に興味ある方は是非訪れてみるといいですよ。
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