テルメ龍宮


(ビル銭湯)

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄朝潮橋駅 徒歩15分

yellow.gif (192 バイト) テルメ龍宮ホームページ

もう天保山の観覧車には乗らん!…

例によって昨日も呑みすぎたなあ…最後のあたりで、やめときゃいいのに余計に2,3杯呑むのが後で効くんだよなあ。ここはやっぱり銭湯で汗を流したい…設備の整った銭湯、露天付きで出来れば温泉なら言うこと無いが…っつー訳でターゲットは朝潮橋のテルメ龍宮だ!この銭湯は京都の龍宮温泉の親戚湯にあたるらしいっす。


(朝潮橋近くの商店街)

地下鉄朝潮橋駅下車、徒歩でちょっと歩くか…15分くらいっす。しばらく行くと、高速道路が幾何学的に複雑に交差している手前にテルメ龍宮発見!さほど新しいビルではなさそうだが、銭湯としてはかなり大きい建物。


(高速道路が複雑に交差)

さて、写真を取って入ろうとすると、高校生?ヒップホップ風の服装の男の子がいぶかしげにこちらを見ている。まあ銭湯の前でカメラ構えるのもヘンだよなあ、どうもすみませんねえ、と思いながら、中へ。下足板の鍵はおしどり、300番台まであるのが大型銭湯を物語るっす。フロント前に自販機、銭湯料金370円、サウナ付き460円、サウナ&タオル付き560円、サウナは必ずバスタオルをご利用ください、か…と、サウナ&タオルを選択。完全フロント形式フロントは…わ、女の子供が店番してるよ。

と、脱衣場からいきなり男二人、「アカスリタオルくれ」とフロントへ。その瞬間、「あ、コイツらヤクザだ」と直感で感ずく。服装はポロシャツにスラックス、その辺のオッサンルックだが、妙に甲高く、はっきりした、しかも早口。イントネーションがちょっとヘンだな…大阪っぽいくない。あ”、と全てを理解。さっき店に入るときに、なぜか前に水戸ナンバーの大型車が止まってたんだよなあ、そうか、さっき店の前に立ってたのは舎弟の小僧か。しかし何故水戸ナンバーが大阪に…

脱衣場へ。天井はそんなに高くないのだが、なかなかの広さ。縦長のロッカーも結構置いてあるっす。自動販売機が一つ、長いす、灰皿、新聞が3誌ほど置かれているっす。さっきアカスリタオルを買っていった二人は、着替えもせずに脱衣場に立っている。浴室側を見ると…お、背景アートの方が二人、一人がもう一人の背中を流している。これだけ待機させてるとなると、結構大物?勘違いされてあっしがヒットマンだと思われたら困る…って思われないだろうなあ。

浴室へ。これまたなかなか広い浴室。桶は牛乳石鹸の赤の小型桶、あとは緑椅子。入り口にかけ湯槽があるが、左右に水と湯の両方があるっす。カランは…カランは逆三角形の、京都とかで見るタイプなんだが…え?え?カランが3個!?どういうこっちゃ?一人分につき、真ん中が水、両側に湯が二つついているっす。1個だけっつのは良くみるが、3個っつーのは初めてだぞ。どういうこっちゃ?もしや両側のカランで温度が違うのかと思いきや、どうも同じくらいの温度にしか思えん…むろん、シャワーともども湯量、湯温どちらもGOODっす。で、正面のカガミに、各席一部に丸い鏡の部分がついているっす。何だこれ、拡大鏡?ヒゲ剃るためかなあ…っつーことはもしかして女湯側には無いのかな?

さっきの親分は浴室を上がったようだが、脇で舎弟が直立不動で両手にタオルを乗せて待っているっす。あ〜あ、いい歳したオッサンが…なんかイヤな光景っすね。はっきりいって、あっしはヤクザ大嫌いっす。Love&Peaceヤクザとかいないもんだろか?命を張ってでも、殴られようが刺されようが、絶対暴力は使わない、その代わり徹底的に相手を訴えて罰を与えるとか。

さて浴槽めぐり。いろいろあるなあ。まず露天部分から。露天っつーても、ガラスの天井があって、少し開いてるだけだからさほど露天性はないけど…で、この露天部の壁にペンキ絵の壁画があるんだが…これが…渓流沿いに動物、下半身着物の裸婦が行水してる絵…といえば大変聞こえがいいんだけど…はっきりいって、「ヘタクソ」な絵。うむ〜…まあこういうB級感もたまにはなんとなくいいだろうと無理やり納得。で、露天は2槽あって、片方が「バスクリン」とある小さな浴槽、だけどどう見てもこれは白湯だよなあ。もう 一方は…天然温泉!こんな大阪の港区に温泉ねえ、と思うが、やや黄色がかった湯。温度が43度くらいかなあ、これが思ったより良かった!なんか少し体にまとわりつくような、質感のある湯。なかなかじゃん。岩風呂になっており、岩の床は白く温泉成分が付着しているっす。

さらにスチームサウナ。ここは無料の模様だけど、「酸素スチーム」になっているっす。能書きを見ると、「酸素の量を2倍にして、熱さで息苦しくなっても十分に酸素が行き渡るように配慮」しているらしいっす。なんか納得するような、ホントかよ?と思うような…で、ハーブのスチームサウナになっていて、なかなか心地よい香りがするっす。しかも結構広い。10人近く入れるんではないだろうか?

続いて水風呂。17度くらいに設定していて、なかなか冷たくてGOODなんだが、いかんせん狭い…2人しか入れないサイズ。壁側は岩風呂。狭いのが難だが冷たいのはいいっす。

さらに乾式サウナ、全体にガラス張りで、密閉感が少ないサウナっす。8人くらいのサイズ、「必ずバスタオルを腰に巻くか、下に敷いて使ってください」とあるっす。砂時計。室内にはラジオ?がかかっているっす。

あとは浴室センターの主浴槽系。基本的にベーシックな槽が温泉槽、イロモノ槽が白湯。計4槽あるっす。浴槽のフチは例の大阪型の石で、回りに1段。感触が気色良いっす。あと、脱衣場にTVが、浴室に向けて置いてあるんで、風呂入りながらTV見れるのがいいっす。

まず深風呂と浅風呂の温泉槽。やっぱ温泉はいいっす。壁の能書きを見ると強食塩泉とあるっす。それにしても、これだけ塩分が強いと配管とかのメンテも大変だろうなあ…そして!浅風呂の底にはなんと鯉のタイル絵。素敵っす。温度は43度くらいだろうか。

続いてイロモノ、片方はジェット槽、背中に縦の2穴、足裏に2穴の計4穴。快調に噴出中。温度はやや低く42度くらいかな。続いて隣のデンキ風呂。こっちは何と2種類、京都の龍宮温泉と同じっすね。片方は普通のタイプ。電極間が広い割にはデンキが強く、真ん中辺りにいても身体がビックンビックン。もう一方はもみもみタイプ、周期がややゆっくりしてて、ビクッ…ビクッ…っつー感じ。いずれにしてもデンキがかなり強いっす。これはキく。

さて、こんなもんか…充実している銭湯だけど、何かもの足りないなあ…立ちシャワーもないし。と思って浴室入り口の方に目を見やると、「地下風呂」? おや、ここは階下にも浴室があるようだ。なんと、階下に通じる階段に「満」のランプ。この大きな銭湯が、客で一杯になるほどの時期もあったんだなあ。それにしても2階建て銭湯、いままで東京船堀のあけぼの湯、小樽の滝の湯など、わずかしか見たことないっす。むろん階下へ降りる。

入り口に流しがあるけど、この脇に源泉コーナー。なんと飲泉できるようになっているっす。これは嬉しい。強食塩泉と聞いて、飲んでみたかったんだがさすがに男湯の循環湯を飲む気には…一口飲んでみると、確かにしょっぱい。海のすぐ近くだが、海水とはちょっと違う成分があるようっす。

さて地下浴室へ。いきなり入り口にボディシャワーブース2つ。これがまた、ボタンを押すと上からと横からとキョーレツに噴出。なかなかのものっす。片方にカランが並ぶけど、何と地下浴室の壁面にもしっかりTV。素晴らしい。すでに始まったWC、スウェーデンV.S.セネガル戦に見入る人たち。

浴槽は4槽、一番奥が水風呂、こっちは上の水風呂と違ってサイズが大きく、冷却も強いっす。さらに手前に温泉槽、一部ボタン式のジェットになっているっす。あとは白湯の座ジェット2に寝ジェット2。なーんだ、しっかり設備も完璧じゃん。

上がりは脱衣場でスポーツ新聞を見ながらスタミナドリンク、こんな銭湯なんで後から後から続々と客が入ってくるっす。さらにここは階上に飲食できる施設まで付いている模様っす。っつー訳で、ちょっと古いけど設備的には充実の銭湯、しかも良質の天然温泉。もちろん星付きっす。

風呂を出てから、今度は地下鉄大阪港駅へ。こっちからも15分くらいかなあ。大阪港まで来たからには…天保山まで行ってみんと。っつーことで天保山へ。ここには有名な大観覧車、なになに、700円か。でもどうぜ混んでるんだろうなあ、と観覧車を見上げると、なんと空が目立つ!よおぉぉぉし!と速攻で行動。一人っつーのはなんかカッコ悪い気もするが、本当の観光は一人でするものなのだ!


(天保山大観覧車)

で、観覧車に飛び乗ったはいいが…乗ってから大事なことに気が付いたっす。何とあっしは大の高所恐怖症!塔おたくのクセに高所恐怖症っつーのはヘンじゃないかって?いや、いっつも恐い思いをしながら登っているのだ。何しろそこには塔があるからな!と思っているうちに、するする観覧車は上に登り始める…次第に大阪ベイブリッジを見下ろすアングルに。ううっ…だんだん身体から油汗が出始める…風呂入ったばっかなのになあ。それにしても…本気で恐怖になってきて、観覧車のセンターに半ばうずくまる…誰かに見られたら結構恥ずかしいスタイルだよなあ。頭のどこかには余裕があるのだが、なにしろ身体がついていかん。いきなりドアを叩き破って外に飛び降りたい気分に…なるべく遠くの方角を見るように心がける。へー、神戸の方もよく見えるなあ。なんてやってるうちに、ようやく15分で一周終了、汗だらけになって出てきたっす。下に降りるとき、となりの車でアベックがちぅしてたなあ。そんなことにも気付かなかった…


(観覧車からの光景…恐くてちゃんと写せませんだ)

さらに、最近「日本で一番低い山」っつーことでブレイク中の、天保山へ。山っつーか、単なる盛り土だよなあ、これ。天保時代に人工的に作ったんで、天保山らしいっす。っつー訳で無事帰ってきたが…もう観覧車乗らんぞ!


(日本一低い山、天保山)

(大阪ベイブリッジ)

(大阪港光景)

(2002年6月)