銭湯パラダイス第1回レポート(2000/5/27)

世田谷美術館「銭湯パラダイス」に行ってきたっす。世田谷美術館は結構不便なんだよなあ、小田急だと成城学園前から渋谷行きバス砧町下車、砧公園内にあるっす。バス停からこれまた歩く歩く。用賀からの方が近いっす。初日は5/27で毎土曜日の6回開催。

相変わらず立派な美術館。さて、どんなヤツらが来るのだろうか?やっぱりぢぢばばが多いんだろうなあ。会議室に集まった面々は…年齢層はさすがにさまざまだが、女性比率が高い。さらに〜!若い女性が多い。若い男性はあまりいない。オッサンはちらほら。参加者は全部で40人弱。


(集合風景、センターが町田師)

早速前半の講義開始。配られたプリントをもとに、軽く銭湯の歴史。本当はもっと詳しく知りたいぞ…「銭湯大学」って出来んかなあ。その後は町田忍氏所蔵の地方銭湯のスライド紹介。全くいろいろな銭湯があるっす。銭湯解体中の写真も。

一番おもしろかったのは、どこぞの海に近い銭湯だったが…客が来て初めて湯を入れるっつー銭湯。んで、半分しか入れない。湯もにごってるので、バスクリンを入れてごまかす…そして衝撃の写真。天井が崩れかかってて、洗い場からつっかえ棒2本で破れた天井を支えている。こりゃ〜すげー。フナムシがあっちこっちにいるっつーことっす。町田氏は 「こういう銭湯の方が面白くて好きなんだけど」だそうっす。たしかにマニアにはたまらん。

その後、話が派生してどういうわけか霊柩車の研究へ。色々なタイプの霊柩車のスライド。まあしかしおもろかったっす。


(町田師のリュックにはケロリン桶)

(到着!)

(この機会にパシパシ写真も)

(藤の湯の若旦那)

そうしていよいよ実習たい〜む。美術館から歩いて用賀の藤の湯へ。これは別レポートに詳しく書くっす。なかなかユニークでいい銭湯だったっす。実習(?)終了後、世田谷美術館の担当のTさんから、「これで終わりと思ったら大間違い〜、全回宴会付きでござる」っつーことで、用賀の北の家族で宴会。30人ほど参加。

藤の湯レポート

今回の参加者は、銭湯マニアっつーよりも建築関係、街歩き関係、レトロ街研究家の人が多かったようっす。しばし歓談。しかし左右前後みんな女性に囲まれてしまった。この機会にと、まもなく銭湯2000湯達成、っつーSさんと銭湯マニア話。

銭湯行くとき、どこをチェックするか、っつー話も出たが、最初は周辺商店街から、鍵のメーカー、壁画を書いた人、その他もろもろマニアにしか分からない話続出。いやホントに、マニア話はアツくなるっす。住まいは神奈川ということだが、「世田谷はかなり前に終わりました」「江戸川区が難しいんですよねえ」(そりゃそうだ…)

んでもって、リーダーの町田氏ともしばし歓談。銭湯マニアは「鉄ちゃん出身」 が多いそうっす。実は町田氏もそうだとか。確かに、銭湯に入るとその街を征服したような気になるかも。

町田氏は、先日400円に値上げした、東京の銭湯料金を決める審議会の役員もやっていたらしいが、「どこもほとんど今にもヤバそうな経営状態」だそうっす。だから「今のうちにどんどん行った方がいいよ。」だそうな。東京の一日の平均来客が150人、これに400掛けるから一日の売上は… まあ、ちょっとした場末のスナックでもこんな売上のところあるよなあ。

しかも、銭湯って、もちろん燃料代のほか、照明がすごいっすよねえ。浴室やら脱衣場やら、電気何個ついているのかと思うっす。こうした運転コストが相当かかるはず。なるほどねえ。50人切っているようなところもあるんだろうなあ。

っつーわけで、なかなか楽しい会だったっす。次回は十条の千代の湯とテルメ 末広。その他、「ペンキ絵を書く実習」もあるそうっす。くー、楽しみ。