(1.1.4)音叉式電子時計


1960年代前半、BULOVA(米)はそれまでとまったく違った機構による腕時計 を開発しました(ACCUTRONの商品名で製品化)。それが`音叉式電子時計'です。 前項のテンプ式電子時計が基本的には機械式時計そのものだったのに対し、 この方式では時を刻むのは精密に調整された300ないし360Hzの音叉で、当時の カタログによれば99.9977%の精度を誇っていました。我が国でもCITIZENが ライセンスを受け、`TUNING FORK HISONIC'の名で商品化されましたが、 これも次の項に登場するクォーツ式時計の台頭により新規に製造されることは なくなりました(その後もデッドストックのムーブメントが時計として組み立て られ、販売されたことはありました)。