満月の光 /95/08/11 星空観測タワー屋上から


波照間島滞在記8/9 pt.3

8/9晴れ
その3

宿に戻る。夕食の前に洗濯をする。洗濯機の横にある洗剤の箱には「沖縄の水に最適」とでかでかと書いてある。沖縄の水は内地と違って硬水なのだ。
夕食は庭先のテーブルを囲んで。うわさ通りのすごい量。そして幻の泡盛「泡波」。お 客はN氏、w大学のI君、幼稚園の先生Hさん、沖縄本島出身の女の子、年配のご夫婦、環境庁の仕事で来ているひと(*1)。一人旅が多い。すぐにうちとける。

食後も皆で雑談。宿の主人の妹さんとその小学生の娘、お兄さんで石垣で高校の先生をしているおじさん(以下、玉城先生)の娘で座間で養護学校の先生をしている女の子が加わる。本島の子が玉城先生に三線を習う。
先生がにこにこと語ることによると、「練習しなければ」というような気持ちで弾いたり、ならったりではだめで、まず自分が楽しんで弾く。そして次には人を楽しませ、踊らせるには、と考える。そのことで芸を磨こうと云う気になる。そうやってうまい三線弾きになる、という。
確かに沖縄のおじさんたちは皆三線が弾ける。しかもそれは楽譜や教室で習ったのではない。高校生がギターを手にするのと同じ様な感覚だったろう。うまく弾ける奴が仲間の中でスターになったのだ。
N氏はからみ酒。普段はおとなしいのに酒がはいった途端べらんめえ調に。全共闘世代のなれの果てといったかんじだ。なんとか振り切って眠る。あしたはムシャーマだ。


(*1)環境庁の地球温暖化観測塔(ただの棒だった)が波照間空港のそばにある。筑波の研究所から何人かが毎月データを採りに来るという。そのうちのひとりとは7日に石垣の民宿で一緒だった。


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