上空からの竹富島95/8/7


竹富島滞在記pt.1

8/12晴れ
その1/島の概要

竹富島は石垣島の石垣港からほぼ西に6kmほどに位置する、東西2km、南北3kmほどの 小さな島である。島の形は卵型、というより、ミジンコを横から見た形に近い。珊瑚礁 で出来た平らな島の中央に集落があり、300人弱が暮らしている。放牧場や海老の養 殖場が島の南にあるが、観光によってなりたっている部分も大きいのだろう。赤瓦の屋根に石 垣、といった絵に描いたような「沖縄っぽい風景」が残っており、石垣から一番近い離 島だということもあって、八重山に来た観光客は必ずといってよいほど訪れる。(水牛車が名物になって いる。)

美しい集落の風景は住民の不断の努力で保たれているという。確かに、昔ながらの風景 を守るためにある程度不便な生活をしなければならなくなるなどといった代償のもとに この風景が成り立っているのだろう。しかしそれは、「保存のための風景」という、ど こかフィクションっぽい雰囲気を醸し出してしまってもいるようにも感じられなくはない。 このあたりは難しいところだとは思うが、私個人はそのようなことを感じた。

ただ、そうはいってもこの島の風景や雰囲気は、やはり何度も訪れたくなる魅力があるのは 確かである。また、観光客の大半は石垣からの日帰りであるので、島内に泊れば島の本来の姿をある程度 垣間見ることができる。観光客が去った後の夕暮れの落ち着いた風情はなかなか捨て難 いものがある。

旅行記へ


もとに戻る