YUKAPONのつぶやきdiary
1998年9月
98/9/29 (火)
さっきからまるで機械の音のような”キキキキ”とも”キュッキュッキュッ”とも聞こえる大きな音が、適度な間隔を置いてきこえてくる。なんの音かしら。そうだ、ベランダから虫の鳴き声が聞こえているんだ。と思ったら、部屋の中で聞こえてきた。
鳴くたびに聞こえる方向が違うみたい。何だか不気味でホラー映画みたいで怖い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あっ、いた!何と天井に小さな虫がいた。思わずつかまえてみるとコオロギかバッタの一種のこどものようだった。こんなに小さいのにあんなに大きな声が出るのね。
そうね、もうすっかり秋なのね。
98/9/27 (日)
今日は急に寒くなり、おまけに雨だった。ほとんど始発に近い新幹線で名古屋へ仕事で向かった。どうも最近温度差にめっぽう弱くなっている私には、つらい朝だった。その上ここのところ妙な肩こりというか肩胛骨の縁のあたりが気持ち悪い痛み方をしている。踊りで痛めたのと違うへんなかんじ。
あっ!これってもしかして不慣れなパソコンのせいかしら?
からだに悪そうなのはわかっているけれど、慣れてくるとさほど負荷はかからないのかしら?ひどくならないうちに対策を考えなくては・・
98/9/23 (水)
そもそも今日の「なかのダンスフェスティバル」にクリスタルトゥループが参加するのは大胆な試みだった。舞台裏でもどこか”特別な”視線を感じていた。そんな中で本番が始まった。密度の濃い時間と空間の中でうごめいている人のうち3人が障害を持った人だとはおそらくしばらく気づかなかっただろう。プログラムにはどこにもそういうグループであるとは書かれていない。舞踏の人かな?と思いながら、もしかして、いやまさか?・・と思ううちにきっと終わったのではないだろうか。不思議な空気感があった。
”共生の場”への第一歩として今日立ち会った人達のこころに一石を投じたに違いない。
98/9/22(火)
明日本番を迎えるクリスタルトゥループのリハーサルにやっと立ち会うことができた。台風が通過しているのも知らず、緊張感の高まるリハーサルが続く。曼陀羅というタイトルにふさわしく9人の出演者各々の個性が輝き、やがて調和され宇宙のエネルギーに包まれていく。キャリアも身体のボキャブラリーも異なる人達だ。
舞台は残酷なまでに良くも悪くも演技する人そのものを映し出すものだ。時に存在感が薄れてしまう人をも個性と呼ぶべきか、それとも修行が足りないと言うべきか?
98/9/20 (日)
森の刻 Vol.2というタイトルの 渡辺麻子・高宮由利子第2回公演(横浜STスポット)を観てきた。彼女たちは私がかつて所属していた石井みどり・折田克子舞踊団の後輩にあたる。しっかりとしたつくりの作品に仕上がっているものの、私は妙に
懐かしい気持ちになっていた。そうだ!これは脈々と受け継がれている折田ワールドであった。
折しも今日の教育TV芸術劇場は、昨年オープンした国立劇場で上演された折田克子作品「梟のうた」の放映日だった。
(C) 1998-2002 Yukari Hayakawa
YUKAPON
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