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モーターマリンMX−10について


StarモーターマリンMX−10は、SEA&SEA社から発売されている黄色い水中カメラです。カメラ単体で定価3万9千円、YS−40Aという専用ストロボ付きで、定価6万4千円、実売価格が5万円弱位〜です。

※モーターマリン2とは、メーカーは同じですが別の機種です。

性能は、レンズが35mmf4.5、ピントが固定(水中−目測1.2m、陸上−2.5m)、 シャッタースピードも固定(1/100秒)と、 「潜るんです」と一見それほど変わりがないように見えますが、
絞りが変えられる(f4.5〜22)のと、YS−40という光量の大きいストロボを使うことで、頑張って絞りやなんかのことをちょっと勉強すれば、「潜るんです」よりは、格段にきれいな写真が撮れます。
絞りを絞って被写界深度を稼げば、1.2mよりレンズに近い被写体も、多少は撮れます。
また、陸上でも撮影できます。(ただし、陸上でも固定焦点。)
このカメラは、普通のカメラ屋さんではあまり売っていなくて、ダイビングショップなどが取り扱っています。

写真の出来ばえからいうと、雑誌のグラビアのような写真は撮れないので、はっきり言って、そのうち物足りなくなっちゃうのは9割方たしかだとは思いますが、MX−10は、小型で軽量なため、ダイビング初心者や力(体力?筋力?持久力?)の弱い人、シュノーケリングの時にも、それほど負担にならないと思うので、水中記念写真や、後で魚の名前を調べるためのメモ用に割り切って買うならとても良いカメラだと思います。フォトコンテストに応募するような作品を撮るのは難しいと思います。(ビギナー部門を除く)

ワイド(遠景)の写真なら、コンディションが良ければ、そこそこきれいな写真が撮れます。魚の群れ、人物、人物と魚を組み合わせた写真、大きな魚、などを撮るならOKです。
小さい魚のアップなどは、クマノミなどのあまり逃げない魚ならオプションレンズを使えば撮れますが、逃げる魚はまず無理です。夏から秋に伊豆に訪れるトロピカルフィッシュの赤ちゃんなどをアップで撮るのは、このカメラではきびしいと思います。

MX−10にはオプションレンズがいくつかあり、それを使うことで、一眼レフには遠く及びませんが、撮れる写真にある程度のバリエーションを持たせることができます。どれも水中で脱着できるので、1本のダイビングの中で、色々な写真が撮れます。これは大きな利点です。

20mmワイドコンバージョンレンズは、南の海に行くならおすすめです。広々とした写真が撮れます。
定価1万9千5百円です。

クローズアップレンズは、一押しです。このレンズを使うと50cmの距離で撮影できるので、中くらいの大きさの魚を画面にうまく収まるように撮れます。チョウチョウウオなんかにはちょうど良いと思います。
透明度のあまり良くない海では、なるべく近寄って撮った方がきれいな写真が撮れるので、その点でもこのレンズはおすすめです。伊豆などでは、普段はこのレンズをメインに使うようにして、たまに本体のレンズだけで使う、位でも良いと思います。
ただし魚を驚かさないように、逃がさないように、そーっと50cmまで近寄るには、ダイビングの技術も少々必要になります。これは一眼レフなどの値段の高いカメラでも同じですので、頑張ってください。
定価5千円です。

マクロ(接写)レンズは、ごく限られた被写体については、とてもきれいな写真が撮れます。エビ・カニなんかには向くと思います。魚だとあまり逃げないものに限られます。クマノミはきれいに撮れます。ただ、マクロレンズといっても、それほど極端なアップは撮れないので、極小ウミウシとかコケギンポなどを撮るには物足りないと思います。

私が最近使っている、一眼レフ+ハウジングや、ニコノスVは、写真の出来はMX−10よりず〜〜っと良いのですが、大きいので、とても軟弱者な私は、ちょっと潮流があったりすると水中で抵抗を感じてつらいし、岩場のエントリー/エグジットでは身の危険を感じるし、それに重いので、水中でも陸上でも、持ち運びが大変です。
その点ではMX−10には大きな魅力があります。あらかじめフックをつけておけば、BCDにくっつけてしまえる大きさなので、流れが早くて岩などにつかまる時や、(ビーチエントリーで)波のあるところでエグジットする時など、両手を使えて大変便利です。

MX−10で南の海で撮った写真のサンプル

MX−10で伊豆で撮った写真のサンプル


このカメラできれいな写真を撮るコツは、まずは距離をきっちり守ることです。
ピントが目測なので、距離の感覚を磨くことが有効です。
私はよく、「目測1.2mの練習」とか「目測50cmの練習」とか称して、カメラとものさしを持って家の中をウロウロしていました。

また、水面を見上げるような感じで上向きに撮ると、海を青く明るく写すことが出来ます。
見上げる角度は、ちょっとでOKです。
被写体を見おろして下向きに撮ると、海が暗くなってしまいがちです。

見上げて撮る 見おろして撮る



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