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短歌会 フランシーヌの会
HAPPY TANKA BALLOON

歌会&品評会 6月15日 1997年

曇り空の下、千駄ヶ谷駅に2時15分に集まりました。 私と黒鶯師匠は、偶然、同じ電車で15分前に到着しました。気の早いことよ。 黒鶯師匠が昔、国立競技場で走り幅跳びの競技に参加したことがある、 という話しを聞きながら、待っておりました。 その後、時間前に、ひた師匠も現れ、宮殿は自転車でやってきました。 残念ながら西蔵氏は”ぎっくり腰”で参加できませんでした。 そのことを知らせると、”残念”の声と”ぎっくり腰でっかーー”という ため息がでておりました。

そのまま宮殿ガイドについて、新宿御苑に入りました。 人はまばらで、やはり、カップルが多い新宿御苑でありました。 茶室にて一杯700円のお茶を、尻がかゆいような気持ちでいただき、 そこそこに去りました。なぜか神妙になれぬ4人は、サイドウィッチ、 ジュースを買って、芝生にころがり、世間話に花をさかせました。

その後、30分ぐらいですか、”茶”という題をひとつ決め、自由もあり、 ということで、句をひねり出しました。 その結果が、下にある短歌です。やはり、昨日、テニスをしたという宮殿 パワーは健在で、勢いがあります。また、ひとつした作れなかった、 相変わらずの黒鶯師匠は、新宿への道々、歩きながら、もう一句ひねっておりました。

新宿まで散歩して、中華料理屋でビールで祝杯、点心をいただきました。 カラオケボックスに入って、2時間、品評会をやり、歌は歌わずしまい。 品評会も1次審査までが精一杯で、最終審査は西蔵師匠もいれて、 ゆっくりやろうということになりました。 結構、疲れ果てて、帰途についた次第であります。



歌会 新宿御苑
お題:茶、自由題



■3票

宮●たくさんね鯉がいるヨと耳にして 駆け出す君は子供追い越し

宮●右に汁左に飯と叱られて 祖母の影みるハナマサ・カルネ
(ハナマサ・カルネ 肉料理店ハナマサの食いたい放題メニュー)


■2票

山●懐かしむ過去を記憶にとじこんで歌詠む今の光を眺める

■1票

ひ●風が引く一条の糸空を切る 雲なく高く地のはて風よ

ひ●風が呼ぶ乾きゆえ積む日々に 高々城壁むなしくもあり

黒●交わらぬことのはずない2つの線 交わらないが平行できる

山●膝枕ビニールシートにたわむれる 二人も知らぬ未来の日々



宮●有明のテニスの森で壁打ちし キャンセル待ちでたじろぐ当選

ひ●肌白く薄日が透かす緑髪 風が覗かす茶色の下着

ひ●迷い風落葉を生かす気まぐれに心踊らせ歩むこの道

山●茶室にて手を合わせてかしこまり 笑いこらえる御苑の日曜

黒●茶の心器の前になれない作業 人の心を洗うは難し

宮●公園のベンチでデザート茶ップリン 真昼の君に新緑色あせ

山●とめどなくつきぬ話しを止めおいて 来ぬ人想い茶をひとすすり






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