BREAK A WAY!


   第12試合 / 日泰Jr.ミドル級国際戦 / 3分5R    ※ 画像をクリックすると拡大できます
- 武田 幸三 vs ブーヌン・サックホームシン -
日本 / 治政館 タイ

復帰戦の超合筋は

 5/26に行われた サゲッダーオ戦 での敗北からわずか2ヶ月、早くも再起戦を迎えた武田の相手は19歳の ナックムエ(36戦28勝7敗1分5KO)。

気合十分!


 この選手に関しては事前に これといった情報もなく、この日の試合は 12/1に予定されているサゲッダーオとの再戦(タイトルマッチ)に向けた 単なる前哨戦と思われていたのですが・・・

パンチも




<Round.1>
 強烈な右ローキックを皮切りに、パンチとローを走らせる武田。

 衝撃の1R KO負けから2ヶ月で準備不足の心配もされていた武田だが、 試合に向けてキチンと仕上げてくるあたりはさすが(^ω^)

ローも良かったのですが


 首相撲からブーヌンが膝で ロー ブロー を当ててきたり、前 蹴りを股間付近に集めて きても冷静に対処し、再びパンチとローを 叩き込んで会場を沸かせる所からも、武田の磐石ぶりが感じ取れる。


<Round.2>
 第2ラウンドに入っても武田の超合筋フックからのローや、 カウンターなどで武田が攻勢に回るが、ブーヌンも初回にはあまり出さなかった 肘を多用 しだし、 本来のスタイルを見せ始める。

如何せん相手も強かった・・・


 そしてそのブーヌンの執拗な肘打ちに武田の顔面は 紅潮 し、 表情にも陰りが見え始める。

 それでもラウンド終盤には、得意のパンチを何度もクリーンヒットさせて ブーヌンの頭を後ろに揺らし、見せ場を作る武田に会場の期待も高っていく。


<Round.3>

そしてこの肘で

 ラウンド開始前に何度も目を瞬かせる武田、 見た目以上にブーヌンの肘が武田にダメージを 与えている のかも、、、

 前蹴りで武田に間合いを作らせず、時折強烈なミドルキックを 叩き込んでいくブーヌンに対し、武田もローキックで対抗。

 しかし、ローキックを打たれてバランスを崩しながらも組み付いてくる ブーヌンに首相撲へと持ち込まれ、一瞬腕が下がったところに 右肘を叩き込まれて出血

続行不能が宣告!


 後の無いことを悟った武田は最後の反撃に出るが、再びブーヌンに 首相撲へと持ち込まれ、ブレイク後にレフェリーがドクターチェックを指示、 カットされた武田の傷は深く復帰戦を飾る事はできませんでした・・・(´・ω・`)



 試合後に知った事なんですが、ブーヌンは 昨年9月に武田からラジャダムナンスタジアム・ウェルター級王座のベルトを奪った チャーンビット を17日前に破っている とのこと。

「コノ肘ネ♪」


 なんでそんなトンでもない選手を、再起戦にぶつけてきたかは知りませんが、 おかげで12/1に予定されていたサゲッダーオとの再戦もキャンセル。

 日本では無名のノーランカーでもツワモノがゾロゾロと控えている ムエタイの底力をまざまざと見せ付けられると共に、そんな強豪を相手に 今日もローを効かせパンチをクリーンヒットさせていた武田の可能性も また感じさせてくれる一戦でした。

× 武田 幸三 3R 1'11" TKO
出血によるストップ
ブーヌン・サックホームシン
日本 / 治政館 タイ

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