98/MAY/3 できるヤツとできないヤツの見極め方
「配属されてきた新入社員の簡単な見極め方って知ってるか?」
え?何ですか、それ?−私の大先輩たるA氏が話し始めた。
「コピーひとつさせてみればわかるんだよ。これ、コピー頼むってさ、何枚かの紙を渡すだろ。」
ふむ。
「そーするとさ、できないヤツっていうのは、何も言わずに受け取るんだ。中には返事さえしないのもいる。もう少しレベルが上がってくると、何部取りますか?って聞いてくる。まあこの程度でも良しとしないといけない。」
「ところがさ、できるヤツは違うんだ。何部のコピーが必要で、どんな状態で必要か、例えばホチキスで止めるとか止めないとか、までをさ、聞いてくるんだ。つまりさ、僕はコピーを取るという部分的な仕事を命じたわけだけど、それを例えば会議の準備という、全体的なものの一部分として理解していると言うことだ。」
むー。なるほど
「さらに、何時までに必要なのか、という質問があると、嬉しくなってしまうよ。仕事の段取りを考えているという証拠だからね。」
当然、かつてA氏の部下であった私も、同じように試されていたんだろうと思ったのだが、私はどーだったんですかあ、という質問をする勇気はなかった。
教訓:たかがコピーと侮るべからず。
今度、実験してみよーっと(後輩諸君、覚悟めされ!)