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VOL032-キャッシュフロー計算書2  1999/FEB/19 朝刊19面「キャッシュフローを読む」

前回、キャッシュフロー計算書が新たに財務諸表に加えられた理由について取り上げました。今回は、キャッシュフロー計算書の概要について説明してみたいと思います。

キャッシュフロー計算書は現金及び現金同等物の増減に基づいて作成されることは前回ご説明しました。もう少し、具体的に見ていきましょう。

前期末の現金及び現金同等物が1,000ありました。当期末の現金及び現金同等物は1,500です。この1年間の間に現金及び現金同等物は500増加したということがわかります。この500の増加は、企業の様々な活動を通じて、結果的に生み出されたものです。

キャッシュフロー計算書では、この企業活動を、営業活動、投資活動、財務活動の3つに分け、それぞれの活動において現金及び現金同等物がどのように企業に入ってきて、どのように出ていったのか、その入りと出を表示します。

営業活動によるキャッシュフローとは、企業の営業活動自体や営業活動に係る債権債務から生じるキャッシュフローです。

投資活動によるキャッシュフローとは、設備の取得や売却、資金の貸付や回収、株式の取得や売却等から生じるキャッシュフローです。

財務活動によるキャッシュフローとは、借入金や社債発行等による資金調達やその返済や償還等から生じるキャッシュフローです。

1月21日の記事で見てみましょう。営業活動から得た資金をアサヒビールは有利子負債(借入金や社債など)の削減に振り向け、キリンビールは、海外企業に対する投資と自社株買いに使ったとあります。それぞれの企業の資金の使途は様々です。そこに企業の戦略や経営姿勢を見ることができます。

 

日本経済新聞社 http://www.nikkei.co.jp/

 

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