冬の罠(1999.1.11)

冬の罠(1999.1.11)




ススキは
線路わきに生えていて
罠も仕掛けてあった



そいつには
よくトーマス君が
かかって
朝笑っていた
冬はなんだかおかしいって 痛い足をひきずって
5円玉をくれたり



僕の巣は
風呂みたいに丸い
かあさんが
肝臓の料理していても
ブリキの金魚を
小さいポリバケツの湯に入れて
幼い子は遊ぶ



童話が濁っている
それは
おじさんが汚いものを
フェンスに縛って吊るすから



空き地は
濁っているときも
汚いときもある



鉄柱の
標識にある
ナマズの絵



告げるものは
まだいない
川魚が
さらしているものを
告げるものを



|
街(詩と映像) 目次| 前頁(ウェザー・リポート(1999.5.2))| 次頁(トラフィック・インフォメーション(1997.6.23))|
ホームページへ