新宿御苑の植物園(1996.11.20)

新宿御苑の植物園(1996.11.20)






 植物園は大好きである。旅行に行くと植物園があれば、覗いてみる。とくに熱帯、亜熱帯の植物が好きで、多肉植物、サボテンはさらに好きである。もう時効になっているから書くが、20年ほど前にはブーゲンビリアの茎を一つ濡れたティッシュで巻き、それをビニール袋で覆い、持って帰ってめでたく家の鉢植えにしたこともあった。山椒は盗んできたものほどよく根付く、というおばあちゃんの知恵もある。とはいうもののとりあえずは暗黙の了解がある関係の場合であろう。
 新宿御苑にも植物園がある。たまに行くと最初に覗いてから、広い芝生に出て煙草を吸うのが習慣である。上の画像は11月10日のものである。花の名前は忘れてしまったが、知っている人も多い花だろう。
 テレビで新宿高層ビルに渡り鳥がぶつかって落ちる、というのをやっていた。実際メジロの死骸が高層ビルの植え込みのところに落ちていて映っていた。木々はさあ紅葉するぞ、というところだった。僕は一緒に行った友達の食生活の話などを聞きながら、芝生で一服した。結婚した後は必然的に男の友達と行くことになる。たいてい、植物の趣味はないからお付き合いということで、植物園を回ってくれる。僕の妻は「友達ってとても大事だから無理やりにでもときどき会ったほうがいいわよ」と言う。まあ、そうかな。うつらうつらして友達の話を聞きながら考えるのである。

|
清水鱗造 連続コラム 目次| 前頁(エレキマンガ「ねぎ」Vol.1のこと(1996.11.27))| 次頁(灰皿へのレクイエム(1996.11.13))|
ホームページへ