お絵描きソフトの楽しみ その3(1998.4.15)

お絵描きソフトの楽しみ その3(1998.4.15)




 デジタルカメラの映像を加工して、詩と組み合わせた「街(詩と映像)」のシリーズを10回くらいやる予定で、まだ2回しかやっていないので、今度は猫の映像と街の映像をなんとか組み合わせたものを作ろうと思っている。その試作品が上の映像である。
 レイヤー機能というのがわかりかけてきたので、まず猫の写真を選んでから輪郭を抽出した。そして「消しゴムツール」で余分なところを除いた。それから、街の写真を別のレイヤーにコピーして重ね、透明度を調節した。レイヤーを結びつけてJPEGファイルとして保存してでき上がりである。
「猫」と「街」とは、もちろん朔太郎の「猫町」が頭にあったわけであるが、あの文章は路地や町並みを水平の目で見ていたように思う。猫の姿を街にそれとなく溶け込ませたらどうだろうか。ウチの犬の映像を使った「犬町」というのはちょっと鋭角的でない。なにか「可愛い」し、微笑みのある感じになってしまう。
 やはり、街には猫だ。猫の大きな顔が半透明にあり、その下に街が空にぎざぎざしている。なかなかお絵描きの意欲が湧くというものだ。気が向いたらたくさん猫の映像と、街の映像を組み合わせて、「街(詩と映像)」のシリーズの3回目を作りたい。このシリーズは「リゾート」とか「郊外」など、いろいろアイデアが湧いているが、なかなかやらなかった。のんびりしたペースで10回までやりたいと思う。


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