鬼火を数える(1996.7.24)

鬼火を数える(1996.7.24)


泡の時間
ビニール管を通らないと
いけない
山積している書類を
いちいち見ると
泡沫の
禁欲の
金欲の
なんか 時間
あなたは大事なものを捨てていない
大切なものを網棚に忘れても
それは
泡沫の札束でしょう

引き出しにあの人は骨董品を入れていた
泡沫な
草ぼうぼうの
あの人が助けることができた
日銭
それはいくつかの人魂となって
ひゅーひゅー
飛び回るでしょう
ぼくはそれを数えてあげましょう

清水鱗造 週刊詩 目次前頁(ナイフとたんぽぽ(1996.7.30))次頁(熱く立ち昇る(1996.7.16))

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