腋毛から発生する(1997.6.10)

腋毛から発生する(1997.6.10)


けだるい砂嵐は
しぼみつつある
茶色いコーヒー袋切れを
頭に掛け
砂時計はまた逆さにされる

(豹と仲のいいティッピは
かわいい女の子だ
豹は彼女の肩をまるのまま
甘噛みする)

目盛りはほうっておくと
いつのまにかずれている
深夜修正すると
砂はさらさらとまた
地球の中心に向かう

またしてもけだるい砂嵐が
腋の毛の
毛母のあたりで
発生する

清水鱗造 週刊詩 目次前頁(ビー玉遊び(1997.6.17))次頁(トケイソウ(1997.6.3))

Shimirin's HomePageUrokocitySiteMap