角砂糖(1998.6.16)

角砂糖(1998.6.16)


ざらついた街の
細い路地を
次々に
灰色の車が曲がっていく

角の青い炎
夏の看板のペンキは
剥げている

歩行者の
アタマの立方体
角から
青い炎を出す
砂糖

つまり角砂糖
路地を走る
車の動線が
無数の線の重なりになる
火を出す
角砂糖の頂点が
見える

清水鱗造 週刊詩 目次前頁(ロックンロール・サマー(1998.6.23))次頁(畑に入る(1998.6.10))

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