周りを焼いてみる(1999.1.5)

周りを焼いてみる(1999.1.5)


周りを焦がした紙
周りを
ライターで焼く紙
炎はちろちろと舐める

書かれた字が4行
紙の中心にある
炎を手で押さえると
黒い複雑な枠ができる

B5の紙が丸くなっていって
焦げが
字に触れる
灰は字の骨になるだろう

しかし酸化反応は
手によって止められる
焦げは
4行を装飾するのか

清水鱗造 週刊詩 目次前頁(洪水(1999.1.12))次頁(溶解する冬(1998.12.29))

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