栞となる鳥(2000.11.7)

栞となる鳥(2000.11.7)


いろいろなんで
屋根の鳥が
ぼくに「ちょいちょい」と言っている
あいつら怖いものが多いくせに
平然としている

同じ景色を見るのに飽きるのはなぜだろう
同じ本を何回も読んで飽きない場合もある
悪いことを考えて歩く街
パズルを解きながら
ただ景色の一端になって
買い物もする

セピア色
あの崖のあの星
ページをめくると
見開きに
ちょいちょいと鳴きながら
鳥が通りすぎていく

清水鱗造 週刊詩 目次前頁(つかの間の海(2000.11.14))次頁(精巧なキチン質(2000.10.31))

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