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Review: 『第12回 岡本太郎現代芸術賞展』 @ 川崎市岡本太郎美術館 (美術展)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2009/03/22
『第12回 岡本太郎現代芸術賞展』
川崎市岡本太郎美術館
2009/02/07-2009/04/05 (月休;2/12休), 9:30-17:00

公募の現代美術のアワード岡本太郎現代芸術賞の第12回の入選の展覧会だ。 このアワード自体は始まった頃から知っていたが、 展覧会へ足を運んだのはおそらく初めて。 入選者は全員1970年代以降に生まれた20〜30歳台の作家ということから伺われるよう、 完成度高い作品よりもアイデアを勢いで形にしてしまったような作品が多かった。 アートフェアは平面作品が主流となっている現在、 このアワードはコンセプチャルな作品や立体・インスタレーションを入選させている。 面白い若手作家を見付けるにはアートフェアよりは良いかもしれない。

最も印象に残ったのは、開いた文庫本をマトリックス状に並べた 飯田 竜太 『デストルドー/脆弱な自己境界』。 遠目に見て単に文庫本を開いて置いたかのようで、よく見ると、 頁を少しずつずらしながら切り、本を開いたかのように重ねたということが判る。 本ごとに、その切り目の線が柾目状の模様を描いているのが、美しかった。

タムラ サトル 『50の白熱灯のための接点』は 2007年の TSCA Kashiwa にあった天井から鉄球を吊るした作品から電球の配置を変えたもの。 このような展覧会の中で見ると中堅作家の風格も感じた。