写真の分野での新進作家を紹介するアニュアルの展覧会。今回はナラティヴな指向の強い作家が多め。 ドキュメンタリー的であれフィクションを織り交ぜたものであれ、 私的な物語がにじみ出るような写真は苦手なので、正直に言えば、あまりピンとはこなかった。 そんな中では、大潮の海岸を捉えた 笹岡 啓子、 ほとんど真っ黒な画面にうっすら人が浮かび上がらせて銀塩のテクスチャを見せるような 田口 和奈 が印象に残った。