松濤美術館は改修工事で休館しているのですが、その期間中3期に分けて、 文化総合センター大和田のギャラリーでコレクション展を開催しています。 区民サークルの展覧会等に使われるような会場で、こじんまりとして仮設感も否めないのですが、 逆に気楽に観られる雰囲気はあるかもしれません。
第一期は、1921-24年に活動したグループ「写真芸術社」の写真展でした。 センスも被写体もモダンさがあるのですが、 昭和モダンな1930sの新興写真の前夜ということか、 セピア色のプリントに題材もシャープな新興写真とは違うソフトさがあります。 関東大震災 (1923) 前の平和で明るい写真が多いのですが、 そんな中に震災直後の被災地の写真が1枚交じっていて、思わずぎょっとしてしまいました。