2010年から2011年にかけてトルコ・イスタンブールで制作した2作品の展覧会です。 イスタンブール在住で海を見たことが無かった人々の初めて海を見る様子を捉えた映像を使った作品 Voir la mer (2010) と、 視力を失った人の最後に見た物の記憶を写真とテキストで作品化した The Last Image (2011) からなる展覧会です。 こういうプロジェクト的な作品を雑然と積み上げるのではなく、 ちょっと突き放したくらいのスッキリした映像・写真とテキストで作品化するのは良いとは思うのですが、 それだけに、こういうナラティヴな作品の苦手感を意識させられてしまいました。
ちなみに、原美術館のカフェ Café d'Art の恒例イメージケーキは、 イスタンブールの海をイメージしたもの。 あのようなコンセプチャルでナラティヴな作品だと、形から入りづらいよなあ、と。