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Review: International Institute of Political Murder: Hate/Radio @ 静岡芸術劇場 (演劇)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2013/06/30
静岡芸術劇場
2013/06/29, 13:30-15:30.
Buch & Regie: Milo Rau. Dramaturgie & Conceptual Management: Jens Dietrich.
Mit: Afazali Dewaele, Sébastien Foucault, Estelle Marion, Nancy Nkusi, Diogène Ntarindwa, Dorcy Rugamba.
Produktion: 2011.

ドイツ・ベルリンとスイス・チューリヒを拠点とする International Institute of Political Murder による、 50〜100万人の犠牲者が出たという1994年のルワンダ虐殺を題材としたドキュメンタリー演劇。 Tutsi 人の虐殺を煽動したラジオ局の一つ Radio Télévision Libre des Mille Collines (RTLM) の放送を放送時のスタジオの様子を含めて再現したもの。 前後に虐殺の証言のビデオ・プロジェクションが置かれ、 作品だけで虐殺事件のことがある程度判る作りにはなっていました。 ラジオが虐殺を煽動したということを含むルワンダ虐殺の概要は TVドキュメンタリーやノンフィクション本である知ってはいましたし、 そんな中で放送の断片を耳にすることはありましたが、 2時間近くにわたって実際のラジオの放送を様子を聴くというのは、 言葉がわからなくてもいかにも煽るような口調だけに、なかなかのインパクト。 とはいえ、言葉もわからず視覚的な変化に乏しい舞台を2時間近く観るというのは辛かった。 確かに写真/映像映えするだろうスタイリッシュな舞台作りだとは思いましたが、 ドキュメンタリー演劇という形式を取る必然性が感じられませんでした。