2013年7月18日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された 服飾デザイナの三宅一生が企画とコスチュームデザインした 青森大学男子新体操部による公演のドキュメンタリー。 制作風景から、ほぼノーカットで収録した公演、そして、最後に少し打ち上げの様子と、 奇を衒わわないドキュメンタリーの構成。
高い身体能力とシンクロによる青森大学男子新体操部の演技は、 時々、インターネットの動画で観る機会があったが、 映像投影や音楽はもちろん場面構成などがきちんと演出されることにより、 見応えあるものに仕上がっていた。 三宅 一生 によるすっきり機能的なコスチュームも合っていたが、強い存在感は無し。 個々の身体能力の高さというより、 27人のパフォーマーがきちんと同期が取れた状態で複雑な組合わせも含む動きを 見せるところが、気持ちよかった。 コンセプト的に深いという類のパフォーマンスではない。 しかし、こんな動きができる男性パフォーマンス集団など無いと思わせる その身体表現の可能性を見せつけられたように思う。
公演自体は知らずに見逃してしまい、昨年末からの映画上映も観れないままでいた。 やっとこの映画を観て、ますます、公演を見逃してしまったことを口惜しく思った。 せめて、もっと大きな画面の映画館で観たかったな、と。