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Review: 『サミュエル・ベケット展—ドアはわからないくらいに開いている』 @ 早稲田大学演劇博物館 (展覧会); 『今日もコロッケ、明日もコロッケ–“益田太郎冠者喜劇”の大正』 早稲田大学演劇博物館 (展覧会)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2014/07/13
早稲田大学演劇博物館 2F企画展示室
2014/04/22-08/03 (4/30-5/6,5/21,6/18,7/16休), 10:00-17:00.

『コドーを待ちながら』のような有名な作品に関する資料にはあまり興味は引かれなかったのですが、 意外とラジオやTVのための作品を作っていたことに気付いたのが収穫。 Quadrat (1981) [YouTube] のような演劇というよりダンス的な作品が特に印象に残りました。

あいちトリエンナーレ2013で初演された Jiří Kylian: East Shadow のビデオが上映されていたのですが、ちょうど始まりの所から観ることができたので、そのまま通して観てしまいました。 しかし、生で観るとまた別かもしれないですが、ビデオだと集中が厳しかったかも。

早稲田大学演劇博物館 3F常設展示室「近代」コーナー
2014/03/01-08/03 (4〜7月の第3水曜日,3/21,4/30-5/6休), 10:00-17:00.

20世紀初頭、本郷座や帝国劇場でモダンな喜劇を作った喜劇作家 益田太郎冠者 の展覧会です。 といっても、ほとんど予備知識が無いまま、 『サミュエル・ベケット展』ついで気分で観たのですが、むしろ、こちらの方が楽しめました。

喜劇といっても 森 律子 のような帝劇女優をフィーチャーして歌や踊りをふんだんに取入れていたようで、 写真を見ると宝塚歌劇の先駆けともいえるような面もあったのではないか、という雰囲気。 エノケン・ロッパの喜劇に先駆けて、こんなモダンな喜劇があったのか、と勉強になりました。 5月まで特別展示として、帝劇女優森律子の等身大の生人形が展示されていたよう。 写真を見ると、とても上品に可愛らしいくて、見逃し痛恨。