日本スイス国交樹立 (幕末1869年のスイスとの修好通商条約締結) から150周年を記念してのスイスのデザインに焦点を当てた展覧会。 スイスにおけるデザインのジャンル、スタイルや歴史に焦点当てて体系的に整理したというより、 デザイン性の高いブランドや製品に焦点を当てたもの。
日本の幕末から文明開化期におけるスイスの関わりに始まり、 Swissair (スイス航空) と SBB (Schweizerische Bundesbahnen, スイス連邦鉄道) の公共デザインや広告デザイン。 続いて、主要ブランド8つ (Bally, Christian Fischbacher, SIGG, Victorinox, USM Haller, Freitag, Swatch, Naef) のブース。 Max Bill 及び Neue Grafik に代表されるモダニズム色濃いスイスのグラフィックデザインのコーナーを挟んで、 若手のデザイナによるデザイン性高い家具・家電などのプロダクトを集めたコーナー。 最後にスイス出身の建築家 Le Corbusier で〆るという構成だった。
Max Bill や Neue Grafik 界隈、Le Corbusier などは単独で展覧会が成立する程のテーマで、 このような展覧会での一コーナーでは触り程度。 様々な年代のデザインが混在し、8ブランドのブランドのブースや若手デザイナーのプロダクトが並ぶ様は、デザイン見本市の様を呈していた。 モダニズム色濃いデザインは好みで楽しんで観たけれども、 展覧会というより見本市のような構成に釈然としないものがあった。