Tokyo Experimental Festival Vol. 10 の プログラムの1つとして行われたマルチメデイア・パフォオーマンス [トレイラー動画 on Vimeo]。 人が何か演じるわけではなく、2人はギャラリーの片隅でコンピュータから機器を操作。 ギャラリー中央に水を溜めた透明なガラスのシリンダーが3本。 天井から垂らした水滴をそれらで受けて、水滴の作り出す音をトリガにして、 リアルタイムで電子音響を鳴らし、シリンダーを光らせる白色の照明を点滅させるというパフォーマンスでした。

飾り気を抑えたミニマルなビジュアルは好みですし、 フラッシュライトによって水滴が作り出すパイプ中の波紋がまるで電子音響で波立っているようにも見えるという面白さはありました。 しかし、水滴音をトリガに音響と照明を制御するというその関係が見てとれず、 水滴がシリンダー中の水を波打たせる様を白色のフラッシュライトと電子音でショーアップしているだけのようにも見えてしまいました。 直接的で単純に過ぎるのも面白みに欠けるでしょうし、どこまで分かりやすく作るか、バランスを取るのは難しいものです。